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紙ふうせんだより

紙ふうせんだより 10月号 (2018/11/09)

2018年(平成30年) 10月  神無月月号

紙ふうせんだより

雨の後は上天気
ヘルパーの皆様、いつもありがとうございます。銀杏の葉が色づいて寒くなってきましたね。神無月です。俗説では八百万(やおよろず)の神が出雲に集まるので、日本中から神々が居なくなるとか。身体が寒さに慣れていないと筋肉が強張って、ぎっくり腰をやってしまうのもこの季節です。どうぞご自愛下さい。入浴時にふくらはぎなどのマッサージをしたり、ストレッチなどで腰痛を予防しましょう。また、体幹の筋肉を鍛える事も有効です。
壊れたからこそ強くなるもの
アスリートがトレーニングをして筋肉に負荷をかけると、実は筋肉に微小な破壊が生じます。その損傷が自己治癒される時、筋肉は以前よりも強くなります。これが筋トレによる筋肉強化のメカニズムです。壊れたからこそ強くなるものは、他に何があるでしょうか。
ことわざの「雨降って地固まる」は、「揉め事の後はかえって良い結果や安定した状態を保てるようになる」との教えがあります。人は雨を嫌がるものですが、その嫌なものこそが良い果報をもたらすのですから、目の前の物事に“好きだ嫌いだ”と一喜一憂するのは空回りかもしれません。類語には「雨の後は上天気」「諍い果てての契り」「喧嘩の後の兄弟名乗り」「破れりゃ固まる」などがあり、英語のことわざにも「嵐のあとに凪が来る」「うまくつながれば折れた骨は以前よりも丈夫になる」などがあります。これらの言葉の中には、「破壊と創造」や「死と再生」のように相矛盾するものが“対”になっているという考えがあります。それらは、互いに相手に勝とうと対立しながらも互いに無いところを補いあい、陰と陽のように相克(そうこく)と補完(ほかん)を繰り返しながら発展していくと考えられています。
古代から人々は考えてきました。生きている人が死ぬのはなぜだろう。春に草木が芽吹くのはなぜだろう。短い昼が長くなってまた短くなると一回りで、それを繰り返すのはなぜだろう。死んでゆく人が、その直前に清明な意識を取り戻し昔を懐かしみながら赴く事があるのはなぜだろう。万物は螺旋(らせん)のように円環しているらしい。そうなる原動力は何なのだろう。破壊の中には創造が、創造の中には破壊が、ある物事の中には一見それと矛盾するような性質も、実は種のように含まれているのではないか――。「破壊と創造」は本源的には同一のものではないのか――。古代インドでは、根源の神聖な存在が「創造、維持、破壊」という三つの機能として現れると考えました。それは「ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァ」というヒンドゥー教の三大神(三神一体論)となり、この三柱の神は仏教や日本の八百万(やおよろず)の神にも取り入れられました。このようなアジアの思想の系譜が背景にあり、実際の経験でも理解しているからこそ「壊れたからこそ強くなる」という意味のことわざ多いのではないでしょうか。また、“壊れたらそれで終わり”ではつまらないし、何かが終わってしまってもそこから何かが始まっていて欲しいし、一見悪いことのように見えるものの中にもの良いことがある、と願うのが人の素直な気持ちではないでしょうか。
「それで終わり」の一面的な視点からの逆転
何かの選択を迫られた後に結果が満足だった場合、「正解だったね」と言っている方いますよね。口癖なんだと思いますが、何だか“唯一の正しい答え”に縛られているような窮屈さを感じます。ランチがおいしくなかったとしても、それは不正解を選んだ事になるのでしょうか。選択が仮に“失敗”だったとしても、そこには「私の価値観を再発見した」「自分に無い感性に気が付いた」など何らかの発見があり、必ずしも「失敗=不正解」とはなりません。破壊には創造があるように、失敗にも創造があると考えてみる事は一面的な視野を拡げてくれます。衝突を回避しては何も始まりません。失敗したらそれで終わり、喧嘩したらそれで終わり、つまずいたらもう立ち上がれない、という考えはつまらないと思うのです。
しかし今、そのつまらない考え方が蔓延しているように感じます。随分前から巷間でささやかれる“勝ち組”“負け組”もそう。絶対に自分は負け組になりたくないと怯えている者が“卑怯者”の場合、(小学校などでも見られる光景ですが)勝手にルールを作ります。自分勝手なルールで他人を一方的に裁いて卑怯な“差別”をし、自分を“勝ち組”にしようとするのです。某国会議員の “生産性が無い人に行政の支援は不要”的な主張もそうです。どうしてそんな卑しい事をと思うのですが、一度手にした“勝ち”や“権力”を絶対に手放したくないため、誰かを“負け”に突き落としたい強迫観念があるのではないかと思います。負けたら「それで終わり」では、一度“確定”したものはなかなか挽回できません。一方で、「破壊と創造」などは円環するという考えを持つ人は、「失敗は成功のもと」「七転び八起き」となります。さらには“現世”の失敗ももしかしたら、死と共に生じる再生の中で、“それは本当は失敗では無かった”という真逆の視点に立てるかもしれません。
あるご夫婦利用者さんの夫が先に旅立たれました。夫婦が共に介護が必要な状況の中での必死の介護生活でした。その大変さに奥様は、“私は昔からこの人の下女(げじょ)だった”と自嘲ぎみにこぼしていました。奥様に言わせると、午前4時頃小さな呟きが聞こえたそうです。「・・・す き」と奥様の名前を呼ばれたそうです。早朝に、あの呟きは何だったろうと夫の方を見ると亡くなっていました。「急に亡くなって寂しいけど、あの呟きを思い出したら頑張っていける…」と奥様は言われました。夫の死から再生したものは何でしょう。雨上がりには、澄んだ空気に水滴の一つ一つが光り輝き風景は新しい色合いに包まれるのです。

創造と破壊の両方を見つめる
私たちの介護は、“悪いことのように見えるものの中の良いこと”を探していく仕事です。ならば逆に、良いことのように見える中にある悪いことにも注意を払う必要があります。祖師谷の訪問介護という新しい創造の中で、何かを傷つけてはいないか、真摯に問いながら進んでいきたいと思います。

紙面研修
腰痛予防
足の疲れは腰に出ます。自転車こぎの疲労がふくらはぎなどに蓄積すると、足の筋肉が固くなり膝が十分に伸びなくなります。そのため、重心が前かがみになり、まっすぐ立とうとすると「反り腰」(慢性腰痛の原因)になってしまいます(高齢者はバランスを取ろうとして逆に腰が曲がります)。そんな時に背中を無理して伸ばしてギクッっとなるのです。

【下半身のストレッチ】
① 息を止めずにゆっくりと吐きながら伸ばしていく
② 反動・はずみはつけない
③ 伸ばす筋肉を意識する
④ 張りを感じるが痛みのない程度まで伸ばす
⑤ 20秒から30秒伸ばし続ける
⑥ 筋肉を戻すときはゆっくりとじわじわ戻っていることを意識する
⑦ 一度のストレッチングで1回から3回ほど伸ばす
←素足で壁からかかとを5㎝ほど離して真っすぐ立つ。頭、尻、背中を壁や柱にぴたっとくっつけ、と腰の隙間に手がすぽっと入り余裕があるようなら、骨盤が前傾して反り腰になっています。
【体幹を鍛える】
右のような態勢をつくり、しばらく保持します。決して反り腰にはならないように。呼吸はゆっくり行います。ただ同じ姿勢をしているだけなのに、なぜ疲れるのか?片足立ちも同じですが、体幹を支える筋肉を使っているからです。(ぷるぷるしますよ。最初は30秒も持たないかも。徐々に長くできるようにしましょう。)
身体の筋肉は、主に身体の表面にある腕や足を大きく動かす筋肉と、身体が様々な動作や姿勢をしている時に体幹を支え骨格や関節を守る筋肉(身体の内側・深層)とがあります。

★最近、出勤簿の記載漏れ・誤記入が増えています★
★十分確認した上での提出をお願いします★

①11月中旬頃から年末年始の準備に入ります。年末年始のお休み希望は、できるだけ早目(11月15日までに)にお願いいたします。(サ責が梅丘と祖師谷に分散するため、お休みの交代が難航する可能性があります。あわせて、利用者さんの年末年始のサービスの要不要などを大まかに聞いて、事務所までご連絡頂けると助かります。
②上記を伺ったらケアマネにも打診して年末年始スケジュールの作成作業に入ります。時間変更や振替の提案などがありましたら(→事務所とのコミュニケーションが必要です)、「年末年始スケジュール」(事務所へ提出用)を同封しましたので、①の情報と併せて記入し11月末まで(出来るだけ早めに)に提出をお願いします。書面で確認させて下さい。
③提出をもって、年末年始のスケジュールの確定ではありません。12月中旬には、「年末年始スケジュール」を発送します。それをご確認下さい。
④また、月末は請求業務が大変になりますので、サービス実施記録は、出勤簿に記入した上での小分け複数回の提出をお願いいたします。実施記録を月半ばで提出する際は、できるだけ、提出物と対応する「出勤簿」のコピーも一緒に提出をお願いします(祖師谷は必須)。“仮”の出勤簿として実施記録との突合せに使用します。月末には正式な出勤簿が必要です。(月末にあと1日のサービスを残すのみというような場合は、未提出となるサービスも仮記載し、鉛筆などで“仮”として頂ければ、正式の出勤簿として受領します。)
⑤寒くなると視野が狭くなり気がせいてきます。事故にはくれぐれもご注意ください。遅刻はしないように早めの行動開始をお願いします。もし訪問時間に遅れる場合は、事務所までご連絡下さい。事務所より利用者様に一報入れますので、落ち着いて移動して下さい。





紙ふうせんだより 9月号 (2018/11/09)

2018年(平成30年) 9月  長月号

紙ふうせんだより 

銀色の月が自分を見下ろしているように
ヘルパーの皆様、いつもありがとうございます。うろこ雲が霞んだ空の高い所に浮かんでいます。気が付けば秋の風、油断すると風邪をひいてしまいます。利用者さんの寝具や衣類の入れ替えなど頼まれた時は、プランの中(生活援助や共に行う衣類整理)で行えるものはお願いします。また、そのような提案があれば事務所までご連絡下さい。

想像の視点をもっと遠くへと羽ばたかせながら
いわし雲が黄色に光り始めるとそろそろ夕方です。もう帰ろうか、まだ遊ぼうか。あとちょっとだけ、何か一つだけ遊べます。空全体がオレンジ色に染まったら、カラス空を横切ったら、帰る時間。子供の頃のそんな記憶は、不思議にも利用者さんの生活と接点を持ちます。黄昏(たそがれ)時になると“尋ね人”になってしまう方もそう。子供たちは朝日に照らされている一方で、高齢者は夕日の中にたたずんでいて、どちらも同じ色彩の世界に生きています。
子供と高齢者が不思議な親近性を持っている事は、河合隼雄やユング心理学が指摘するところで、その背景には東洋の円環(えんかん)の思想があります。万物は円環している。生も死も円環し繰り返すという考えです。還暦のお祝いに着せられる赤いちゃんちゃんこは“赤ちゃんに生まれ直す”という意味があります。この考えからみた時、高齢者の発達課題(成熟)は“どうやって上手に子供に戻るか”という逆説を含みます。とすると、老いの課題に直面して悩む利用者さんは、“大人”である事に捕らわれたままであるとも言えそうです。この気持ちは“大人”である私たちが、時に自分の“プライド”に捕らわれてしまうように、我が身に置き換えても理解できます。だから(利用者さんや自分自身が)どうしたら良いか方向性を見失ってしまったような時は、子供だった頃は一体何を喜び毎日をどうやって生きて、何に悔しがったのか、一緒に思い出してみるのも一つの手かもしれません。目の前の利用者さんと向き合っていく事は、関わる私たち自身の生い立ちまでも振り返る事になるでしょう。
また、例えるなら次のようにも言えます。目の前の利用者さんをもっと理解したい時は、もっと全体を見てみよう。その方の誕生と生育から今に至るまでの全体を想像するような、巨視的な視点に立ってみよう。雲を見てみよう。雲は近寄って見るとはっきりとした形など無く、水蒸気が霧となって風に流れていくだけです。しかし遠くから見た時、雲というまとまりをもった形あるものとして現れます。近くで凝視して見えるものは一断片でしかなく、遠くから眺めてみる事によって、関わりあう全体の姿が初めて見出されるのです。
実際、生や病や老いや死といった課題に翻弄される人生の意味は、雲を掴むように掴みどころのないものです。しかし掴めないのは、自分が近視眼的になっているのだけなのかもしれません。そんな時は朱色に染まる遠くの空の雲を眺めるように、銀色の月が自分を見下ろしているように、自分の来し方を眺めてみましょう。想像の視点をもっと遠くへと羽ばたかせながら。介護の仕事は、自分を再発見するきっかけを与えてくれます。

紙面研修
【自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助】
3月号で既報の通り「老計第10号」が改正されました。(改正されても発出日は「平成12年」と以前のままで紛らわしいんです。)今回の改正の追加点はゴシック体のところです。あと、「痴呆性の高齢者」の言葉が「認知症の高齢者」に変っています。趣旨は変わりません。キーワードには下線を引いてみました。自立支援(身体介護)を算定する時は、キーワードがプランに必要になってくるかと思います。

1-6 自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助(自立支援、ADL・IADL・QOL向上の観点から安全を確保しつつ常時介助できる状態で行う見守り等)

○ベッド上からポータブルトイレ等(いす)へ利用者が移乗する際に、転倒等の防止のため付き添い、必要に応じて介助を行う。
○認知症等の高齢者がリハビリパンツやパット交換を見守り・声かけを行うことにより、一人で出来るだけ交換し後始末が出来るように支援する。
○認知症等の高齢者に対して、ヘルパーが声かけと誘導で食事・水分摂取を支援する。
○入浴、更衣等の見守り(必要に応じて行う介助、転倒予防のための声かけ、気分の確認などを含む)
○移動時、転倒しないように側について歩く(介護は必要時だけで、事故がないように常に見守る)
○ベッドの出入り時など自立を促すための声かけ(声かけや見守り中心で必要な時だけ介助)
○本人が自ら適切な服薬ができるよう、服薬時において、直接介助は行わずに、側で見守り、服薬を促す。
○利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行う掃除、整理整頓(安全確認の声かけ、疲労の確認を含む)
○ゴミの分別が分からない利用者と一緒に分別をしてゴミ出しのルールを理解してもらう又は思い出してもらうよう援助
○認知症の高齢者の方と一緒に冷蔵庫のなかの整理等を行うことにより、生活歴の喚起を促す。
○洗濯物を一緒に干したりたたんだりすることにより自立支援を促すとともに、転倒予防等のための見守
り・声かけを行う。
○利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行うベッドでのシーツ交換、布団カバーの交換等
○利用者と一緒に手助けや声かけ及び見守りしながら行う衣類の整理・被服の補修

★支援を行っている利用者さんで、自立支援を積極的に取り入れるとADLやIADLやQOLが向上する方は誰だろう。
★今のやり方をどのように工夫すればば、自立につながる支援になるだろうか。また、ここに記載されていないような自立支援の工夫や取り組みは、何があるだろう。
★時間に追われながらも自立支援につながる適切な声かけは、どうしたらできるだろうか。

『生活歴の喚起』とは
日常生活の過ごし方は、どんな事でもその方のやり方というものがあります。
利用者さんが“認知症になったから”“身体機能が衰えたから”と安易に家事等の代行をしてしまうと、とたんに今までの自分のやり方が継続できなくなり、ますます衰えてしまう事があります。そのような時、利用者本人の今までのやり方や考えに基づいて、ヘルパーが一緒に行う事を試みる事によって、本人の生活の継続性や一貫性が保たれ、本人が自信を取り戻すという事があります。
それは、本人が生活の切り盛りの主役に返り咲く事であります。生活の継続性や一貫性は自分らしさの要素でもあります。老いという困難を迎える時、利用者さんに「今までどのように生きてきたのか」「どうやって困難を乗り越えてきたのか」「昔の自分はどんな自分だったのか」等、『回想法』を意識した会話を心がける事も生活歴の喚起につながっていくでしょう。

寒くなってきましたので風邪にはご注意を。
インフルエンザの予防接種を受けた方には、1000円を助成します。
領収書を事務所までご持参下さい(なるべく当月以内)。


<健康診断の受診のお願い>
★健康診断は年1回!! 平成30年度の診断書未提出の方は受診をお願いします。
★対象 介護保険訪問介護従事者(※雇用形態に関わらず全ヘルパー対象)
★診断書のコピーと領収書(原則当月内)を持参して頂ければ、その費用の全額をお支払いします。(※オプションは自己負担でお願いします。)

健康診断についてヘルパーさんに伺うと、「他の会社で受けた」「区の検診を受けた」等、伺っています。他事業所で受けたものを提出して頂いても構いませんし、区の検診でも構いません。コピーの提出をお願いします。
40歳以上の国民健康保険の方は、世田谷区の「特定健診」が便利です。毎年5月から6月に区から「受診券」が送られてきます。大抵のかかりつけ医で検診をやってくれます。問い合わせの上受診しましょう。(「受診券」は4~8月生まれの方は5月中旬頃、9~3月生まれの方は6月上旬頃発送で、緑色の封筒には「受診券」「受診票」「特定健診のご案内」「医療機関名簿」が入っています。)

(区ホームページより)
健診名 対象 健診内容 費用 (問合せ)総合支所
特定健診・特定保健指導 世田谷区国民健康保険に加入している40歳~74歳の方 問診、診察、身体計測、血圧測定、血液検査、尿検査、心電図、眼底検査、胸部X線等
500円 健康づくり課
(世田谷)
03-5432-2893
(北沢)
03-3323-1731
(烏山)
03-3308-8228
(砧)
03-3483-3161
区民検診 区内在住で16歳以上39歳以下の方
お勤め先等で健康診断を受ける機会のない方 問診・計測・診察・血圧測定・尿検査・血液検査 ※診断書無し
検診項目も少なく診断書もないので、39歳以下の方はどこで受診するかご相談下さい。
※世田谷区外の方など、どこで受診すればよいか解らない方は、ご相談下さい。定期健診の一般的な相場は1万円前後のようです。

~~ヘルパーミーティングのお知らせ~~
【日時】 2018年 10月24日 水曜日 18:30~
梅丘(本社)の事務所内にて、梅丘・祖師谷含む全体のMTGです。
★担当利用者さんの状況等・支援計画の変更の必要性の有無 ★今月の議題・伝達事項 
会議参加手当(ミーティング)は1回につき1370円です。

【基礎研修】 関連項目 プライバシー保護等(佐々木)
ヘルパーMTGと同時開催の研修です。(内容はいろいろ膨らむ予定です)

【発展研修】 会場:祖師谷 10/12(水)16:00~
構成的グループエンカウンターの手法で行います。梅丘・祖師谷のどなたでも参加できます。(担当/佐々木)


お知らせ
 紙ふうせん祖師谷訪問介護事業所世田谷区祖師谷4-25-20ぺルラ祖師谷102号
 ☎03-6411-9132 FAX03-6411-9140 080-9185-4882
 処遇改善加算(Ⅱ) 特定事業所加算(Ⅱ)

「紙ふうせん祖師谷訪問介護事業所」の指定申請を東京都に9/25、世田谷区に9/26に提出してきました。審査が順当ならば、11月1日に指定予定です。(10月最終週に事業所番号が判明します)
 つきましては一部の利用者様の一部のサービスが、11月1日から「祖師谷」からの派遣となるよう準備を進めています。ヘルパーさんに混乱が無いように、「祖師谷」への移行は、第一弾としてはヘルパーさん単位で行います
 社員の祖師谷移行は、佐々木管理者・小泉サービス提供責任者・伊藤非常勤サービス提供責任者となります。
 利用者さんの移行は、“移行”と言っても梅丘に加えて祖師谷と追加契約をして頂く形なので、当面はヘルパーさんのお休みをフォローする体制は、梅丘と祖師谷両方で対応できます。移行する利用者さんには10月中に順次サ責よりお願いしてまいります。
 ※サービス実施記録の提出は従来通り祖師谷で構いません。
 11月以降、祖師谷対応となったサービスは、そのサービス実施記録を祖師谷用(梅丘用と色が異なる)に順次変更していく事を検討中です。また、出勤簿も祖師谷用を明確に表示して、祖師谷と梅丘の混同が起きない様にしていく事も検討中です。これは、シフトに祖師谷と梅丘が混在するヘルパーさんへの対応のためです。検討中の内容については、皆様のご意見をお申し出ください。
……………………………………………………………………………………………………………………………
 梅丘・祖師谷と別れても、どちらの事業所も全てのヘルパーさんの為のものです。どちら所属などとこだわらずに、両事業所にお気軽にお越しください。また、佐々木は訪問介護の全体の責任者となります。
 利用者さん・ヘルパーさん・ケアマネさん(ケアプラン・提供票)にはご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。また、利用者さんより何かお声を頂いた際は、事業所までご連絡下さい。


紙ふうせんだより 8月号 (2018/09/06)

2018年(平成30年) 8月  葉月号

紙ふうせんだより

想像してみよう

ヘルパーの皆様、いつもありがとうございます。暑さのなか夏バテしていないでしょうか。平成最後の8月です。「今年も陛下は “過去の反省”と述べられましたね」など呟くと、利用者さんはその体験を話してくれるかもしれません。特に戦争の話題は、利用者さんから見れば「若い人は軍国主義だった日本を知らないだから話しても理解されない」と思っているので、ヘルパーさんの側から理解を示すと安心して話して下さいます。

静かにこの世から消えて行く前に

ある方は、以前戦争体験を「身の周りで亡くなった方はいました?」の問いに「親戚で亡くなった方がいましたよ」と言われていました。すぐには他人に気軽に話せるような内容では無かったのでしょう。その後、話を聞いているうちに「上の兄が南方で戦死して…」と話をして下さいました。この方の断片的な話から当時の状況を想像してみましょう。

南方といえば、食料や武器の補給もなく戦略のプロセスを無視した精神論頼みの無謀な作戦で、多くの病死者・餓死者を出しています。現地の悲惨な状況は検閲で引っかかるため家族に知らせる事ができません。やがて補給の断たれた部隊からは手紙も来なくなります。日本本土以外(沖縄を含む)の戦没者約240万人のうち、遺骨(指などの一部)が帰還したのは約127万柱と言われています。遺骨が持ち帰れなかった場合は白木の箱に個人の持ち物などを入れていたようですが、それもかなわない時は石や砂が入っていました。しかし空き箱も多かったようです。多くの餓死を出して餓(が)島と呼ばれたガダルカナル島撤退など、1943年以降遺骨が帰還しない事が常態化、部隊全滅の数年後に紙きれ一枚の「戦死公報」が家族の元に届くばかりとなってきました。お兄さんの戦死をどのように知ったのか聞けませんでしたが、一片の骨でも辛かったことでしょう。それが石や紙きれ一枚となった時、南方戦線の地獄のような噂を聞いた時、悲しみの底から湧き上がる怒りはやり場が無かったことでしょう。私たちの大切な家族を奪ったのは誰? 単純に“敵”を憎めればまだ救いもあったかもしれません。国家の称揚した崇高な戦死とは程遠い240万の6割以上が餓死と言われる馬鹿げた行為の責任は、一体誰にあるのか。うちの人を連れて行って殺したのは一体誰? その問いは禁句でした。公に口に出したとたん特高警察に連れていかれるからです。この時の悲しみと怒りは、状況を知らない人にはなかなか語れるものではありません。多くの方は戦争体験を細部までは語らず、それはほとんど誰にも明かさないまま、静かにこの世から消えていく記憶なのです。私たち介護職は、そのような記憶を受け継ぐ最後の人間関係となるでしょう。利用者さんの発言の断片から想像を膨らませ寄り添い、生きた記憶を継承する事が私の願いです。その為には想像する事が必要です。硫黄島からのある手紙には、検閲されないための婉曲的な表現で「内地には食べられる草もたくさんあるのでしょう」と。例えばこのような一言から、何があったのかどんな気持ちだったのか、想像してみよう。

自分はその瞳で何を見ようとして、何を感じるだろうか

「父の友達の家族と家族ぐるみの付き合いをしていて、歳上の男の子と仲が良かった。その子は学徒出陣で航空兵になった。『かんちゃん、生きて帰ったらかんちゃんをお嫁に貰ってあげるよ』と言って帰って来なかった。私は『生きて帰ってきて』とは言えなかった…。」当時、年頃の男女が仲良く会話をしたり手を繋いだりする事は、“日本男児”にあるまじき行為だった。“日本男児”の本分は兵隊としてお国のために戦死する事だった。

昭和12年の軍歌『露営の歌』には『弾丸(たま)もタンクも銃剣も / しばし露営の草枕 / 夢に出てきた父上に / 死んで還れと励まされ / 覚めて睨(にら)むは敵の空』とある。親も死んで帰れと言った。いや、言わされたのだ。そんな世相の中でおどけながら言った『生きて帰ったら…』との言葉の中にどれほどの想いがあったのか。微かな希望の中に生への切ない願いがあった。それを察した方も、運命を前にして一体どんな言葉を返す事ができようか。想像してみよう。人生に定められた未来は、国の命令によってただ「死」しか無かった時代があった。想像してみよう。自分が年頃の時、異性と仲良くする事も心を打ち明ける事も叶わなかったとしたら。それを願う事も表現する事も禁止されていたとしたら。想像してみよう。「死」が目前に迫ったその時、自分はその瞳で何を見ようとして、何を感じるだろうか。

失敗を未来に活かすために

何か失敗があったとしよう。介護の現場でもよくある事だ。何が原因か解らないけど、利用者さんとの関係がぎくしゃくしてきた。そんな時は想像してみよう。利用者さんはどんな気持ちで今まで生活していたのか。自分のどんな態度が言葉が、利用者さんの心の痛みをそれとは知らずに無視してしまったのか。人は想像することができる。想像とは、自分が経験していない事を考えることだ。人は、現実には存在しない事柄も心の中に思い描き感じることができる。SFの父ジュール・ヴェルヌは「人間が想像できることは、必ず実現できる」と述べたと言われている。1865年の作品『月世界旅行』から104年後、アポロ11号は月面に着陸を果たした。「失敗は成功のもと」とは、失敗してもその原因を追究したり、欠点を反省して改善していくことで、かえって成功に近づくことができるという意味だ。失敗を成功に繋げるものが想像だ。人は想像によって地球の外の宇宙にも行けた。人は他人の気持ちも想像できる。“理解できた”とか“理解できない”とかはどうでも良い。完全なんてあり得ないし、それが正解か誤解かもどうでも良い。月に行く方法がたった一つしか無いなんて事は無いように、答えは一つじゃない。大切なのは想像する事。想像し続ける事によって、他人の痛みも悲しみも想像する事ができる。この世界には、痛みや悲しみを知れるチャンスに満ちているのだから、“自分自身の事で精一杯だ”と自分の周りに防御壁さえ作らなければ、沢山のチャンスがそこにある。想像できないのは想像していないからだ。想像は、科学を新しい発見に導き芸術を開拓し、政治や文化を変革してきた。負の歴史も想像する事によって未来に活かされる。想像してみよう。昨日から明日へとつながる自分の転換点も今ここからだ。思い出してみよう。その時どんな声だったか。どんな瞳だったか。

想像してみよう。自分の一番辛かったり嬉しかった記憶を頼りに、傷つけてしまったかもしれない誰かの心を。これから喜ばす事ができる誰かの心を。

利用者さんの生きてきた時代を想像してみよう

紙面研修
マーティン・ルーサー・キング・Jr

「私には夢がある!『全ての人間は生まれながらにして平等である。これが自明の理であることをここに保証する』、この国家の基本理念を真の意味によって実現する日が来るという夢が。私には夢がある! いつか、ジョージアの赤土の丘に元奴隷の息子たちと元奴隷所有者の息子たちが一緒に座り、友愛のテーブルを囲む日が来るという夢が。私には夢がある! いつか、あの差別の熱にうだるミシシッピー州さえもが自由と正義のオアシスに変わる日が来るという夢が。私には夢がある! いつか、私の子どもたち4人が肌の色でなく中身で判断される、そんな国に住む日が必ずくる。」
太平洋戦争が終わった翌年には第一次インドシナ戦争が始まった。その2年後には朝鮮戦争が勃発、朝鮮戦争は1953年に休戦協定が結ばれたものの米ソ冷戦は激化する。インドシナ戦争はアメリカが傀儡(かいらい)政権を作って介入しベトナム戦争(第二次インドシナ戦争)となった。世界初の人工衛星が宇宙を飛んだのは1957年、科学が想像の翼を宇宙に広げても、大国は自国の利益に精一杯だった。東アジアでは1931年の満州事変(日中十五年戦争)から48年間ずっと戦争が続いた。これらは因果関係で連鎖しており宇宙的な視点からは一つの戦争と言える。一度始めた戦争はなかなか終わらない。

朝鮮戦争ではGHQの命令で極秘に戦争に参加した旧日本軍の掃海艇部隊で戦死者が出ている。民間動員の輸送船等を含めると日本人の死者は56名を数える。ベトナム戦争ではアメリカが核の使用を匂わせても、ベトナム人は独立と統一を諦めなかった。二つの戦争では日本中の基地がアメリカ軍の後方支援を行った。今でも日米密約により沖縄の米軍基地には核ミサイルが配備されている。1959年には沖縄で広島型と同規模の核ミサイルの誤発射事故が起こり黒人米兵に死者が出ているが極秘とされた。
ジョン・レノン「Imagine
想像してみよう そこに天国は無いと

やってみよう 簡単だよ

僕たちの下に地獄なんて無く

僕たちの上には ただ空がある

想像してみよう 全ての人々が

今日のために生きている

想像してみよう そこに国なんて無いと

それは難しくないよ

殺したり殺されることも無く

そして宗教も無い

想像してみよう 全ての人々が

平和のうちに生きている

君は僕を夢想家って言うだろう

だけど僕一人じゃないよ

いつかきっと君も仲間になって

世界はひとつになるんだ

想像してみよう 財産なんか無いと

君に想像できるかな

欲張ったり飢えることも無く

人はみんな兄弟だって

想像してみよう 全ての人々が

世界の全てを分かち合うんだ
1955年、バスの白人専用座席にあえて座った黒人女性ローザ・パークスが逮捕。アメリカでは建国の精神に反し『全ての人間』に有色人種は含まれてはいなかった。ベトナムでは黒人が白人の弾除けになっていた。1963年8月28日、公民権を求めるワシントン大行進でマーティン・ルーサー・キング・Jrは自分の想像する世界を「I(アイ) have(ハブ) a(ア) dream(ドリーム)」と25万の聴衆に語り、5年後差別主義者のテロに殺された。キング牧師は「人種偏見と軍国主義には、密接な関係がある」と主張、反差別運動は日米欧のベトナム反戦運動に発展する。大国のベトナム介入に抗議して勲章を英国に返上したジョン・レノンは1971年、「Imagine(イマジン)」を歌い「想像してみよう」と呼びかけ、9年後銃弾に倒れた。第三次インドシナ戦争が終わったのは1979年。その後、東アジアで戦争(Hot wor)は起きていない。

想像してみよう。キング牧師やジョンの想像は、

実現できただろうか。

想像してみよう。利用者さんに介護目標を聞く前に、

利用者さんがどうやって生きてきたのかを。

想像してみよう。自分の想像が本当に実現するのなら、自分は何を願うだろう。

★ご存じですか?「生活扶助費」が10月から削減されます。

生活保護受給者に支給される「生活扶助費」が今年の10月に段階的に削減されます。国費分で最終的に5%削減し(3/4が国、1/4が自治体)、受給世帯の67%が減額となります。生活保護とは、働けないなどの事情があり財産等も無く、生活扶助基準額を下回る収入しか無い場合は、生活扶助基準額との差額を生活扶助費として支給する制度です。生活保護受給世帯の内訳は、51%が高齢者、傷病・障害世帯が26%、母子世帯が6%で、これらで約83%です。私たちの仕事と大きく関わる上に、私たちもいつ必要になってもおかしくない大切な制度です。

生活扶助費の支給水準(生活扶助基準)は5年に一度見直されることとなっていますが、今回の見直しで、一般低所得世帯と生活費(消費支出)が均衡するように計算される事になりました。(一般低所得世帯は、生活保護を受けていない世帯で年収が下位10%の層。生活扶助基準以下であるにもかかわらず生活保護を受給していない世帯も含まれる。)今回の減額は昨年の12月に方針が示されたものですが、当初は最大で13.7%の減額が試算されていました。13.7%の試算の意味するところは、政府の主張する“景気回復”とは程遠い、低所得者の“貧困”が拡大しているという現実です。

支給基準を貧困層に合わせてしまえば、貧困が拡大してしまわないか? その通りで、国連人権理事会は、2018年5月24日に今回の見直しに対して「高齢者の貧困と社会的排除により、またも多くの人々が声を上げられないまま苦しむことになろう。これらの政策が修正されなければ、貧困に最も影響を受けやすい人々、特に女性の高齢者、女性世帯主世帯、女性の障害者などを傷つけるだろう」と、日本政府に見直しを求める声明を出しました。国連の専門家は、今回の方式では日本はますます多くの人々を貧困に陥れることになるため、国際義務に基づき生活扶助費の引き下げについて人権の観点から包括的な評価を行い、負の影響を緩和するための必要な対策を講じるよう要請しています。

世間の一部には「生活保護は働きもせず税金で暮らしている」という差別・デマまがいのバッシングがありますが、それらを見過ごしているうちに「社会保障費なんて削減されて当然」「介護も福祉も自己責任で」という風潮が拡大していきます。正しく理解したいところです。社会保障は基本的人権の一つで、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」と憲法第二十五条に“生存権”として規定されています。

生活扶助基準の引き下げと算定方法の変更は“中間層”にも関わる問題です。年金制度や社会手当制度の給付額は生活扶助基準を算定基礎にしているため、社会保障制度全体の切り下げになるのです。行政サービスの自己負担の減免や減額の基準もそうですし、最低賃金額も生活扶助基準が参考にされています。生活扶助費は「最低限度の生活」を営むために必要とされる額ですから、世の中の様々な尺度が「最低限度」を基準にしていくと、“中間層”も「最低限度」の方へと追いやられていく事になりかねないのです。しかも今回、「最低限度」の生活扶助基準を、生活保護を受けていない“最低限度以下”を基準にして切り下げてしまったのです。現在、生活保護世帯は164万世帯ですが、現実には約800万世帯が生活扶助水準以下の収入で生活保護を利用せずに生活しています。捕捉率は15~30%と言われており、この低さは国の責任です。その上に受給者バッシングが重なれば困窮しながらも支援を受けようとしない最低限度以下の層がますます増え、その貧困層の消費支出と連動した生活扶助基準はますます引き下げられ、セーフティーネットの機能は麻痺して社会は衰退してしまいます。そして、生活扶助基準が下がれば捕捉しなければならない保護を受けるべき世帯数が減るので、国は責任を放棄できてしまうのです。このような制度の在り方に、国連の専門家が「最低限の社会保障を脅かすもの」と警告を発しています。しかし日本政府は「一方的な情報に基づく発表だ」とし、加藤厚労相は「大変遺憾であり、国連人権高等弁務官事務所に対して抗議を行った」と述べています。

~~ヘルパーミーティングのお知らせ~~

【日時】 2018年 9月18日 火曜日 18:30~

梅丘の事務所内にて

★担当利用者さんの状況等・支援計画の変更の必要性の有無 ★今月の議題・伝達事項

会議参加手当(ミーティング)は1回につき1370円です。

【研修会】 関連項目 認知症及び認知症ケア研修(小泉)

(関連項目はあくまで関連であり、内容はいろいろ膨らむ予定です)


紙ふうせんだより 6月号 (2018/07/06)

2018年(平成30年) 6月 水無月号

紙ふうせんだより

「リーダーシップ」から「フォロワーシップ」へ

ヘルパーの皆様、いつもありがとうございます。熱中症にはご注意ください。じめじめとしていましたが急に真夏の日差しになりましたね。それにしてもスッキリしないのは嘘まみれのモリカケ問題。上の人間が責任を下に押し付けるのは日大アメフト部も同じで、“忖度”などの場の論理で責任者への責任追及を阻止しています。敗戦直後の“一億総懺悔(ざんげ)” と同じ構造です。(東久邇宮内閣が支配層の責任を不問にするために“国民全員に戦争責任がある”とした。)そんな日本のビジネスパーソン1,000名に聞いた「リーダーとして望ましい行動・マインド」の1位は「責任を取る・責任感」(2011リクルート調べ)です。

時代によって変遷してきたリーダーシップ論

5月の発展研修では、サービス提供責任者等と「リーダーシップ」について結論を用意せずに話し合いをしました。『「リーダーシップ」は経営者や幹部だけではなく、組織に属するメンバーのひとりひとりが身に付ける必要があります。なぜなら地位や肩書きが示す「役割」としてのリーダーではなくとも、リーダーシップを発揮することは誰にでも可能であり、チーム内における自分の責任を明確にし、業務を率先してこなし、時に優先順位を明確にし、的確な判断を得るために指示を仰ぎ、他のメンバーと協力して結果を作り上げていくことは、全員が行うべきことだからだ。』以上は研修資料から。

初期のリーダーシップ論は、第二次世界大戦中のアメリカで軍事や産業で優れたリーダーが要請され、「優れたリーダーは天性の才能が有るのか?」無いならば「どのような行動が有効なリーダーを作り上げるのか?」を発見し、模倣しようというものでした。結果、優れたリーダーに共通なのは「天性の才能」でも「特定の行動」でも(もちろん血統でも)無く「環境や部下の要因によってリーダーシップスタイルを変化させている」というものでした。1980年代以降は、リーダーシップスタイルの多様なモデルが提案されます。

現代経営学の発明者ピーター・ドラッカーは「リーダーシップとは人を引きつけることではない。そのようなものは煽動的資質にすぎない。仲間をつくり、人に影響を与えることでもない。そのようなものはセールスマンシップにすぎない。優れたリーダーは、常に厳しい。ことがうまくいかないとき(中略)その失敗を人のせいにしない。」(『現代の経営』1954)と述べています。リーダーシップとはカリスマ性の発揮でも、強引に牽引していく手法でも無いのです。

ここまでの考えをまとめると“リーダーは責任を持つ、リーダーシップは各自で持つ”という方向性が良さそうです。これは、旧来の日本的な“上からの命令と下の精神論的服従(実行責任は下にある)”とは発想が真逆になりますから、実現させていく為には必然的に組織構造の変化も求められます。ここでも各個人の自立が鍵となります。これも各分野で起きている「一極モデル」から「自律分散モデル」への変化の一つでしょう。

“日本一オーラの無い監督”の指導論

1月号で取り上げた「プロジェクト・アリストテレス」では、チーム内の「心理的安全性」がポイントとなっていました。日大アメフト部のような暴力(圧倒的な力関係の差のよる一方的な働きかけ)による支配は、一時的な成果が出てもメンバーは疲弊して辞めてしまい、人材育成とは程遠い“使い潰し”となり長続きはしません。暴力や“使い潰し”は旧日本軍の体質そのものですが、それを受け継ぐ「運動部」が今もって多い事は議論の一つとなっています。そんな中で、今までと真逆のスタイルで注目を集めるリーダーがいます。

監督らしい威厳が無い事から、早稲田大ラグビー部の部員から「日本一オーラのない監督」というあだ名を付けられた中竹竜二監督は、メンバーの話を徹底して聞くというスタイルで就任翌年から2年連続で全国制覇を成し遂げています。中谷さんの言葉を引用します。

『「日本一オーラの無い監督」が語る、リーダーの条件』

日経DUAL

「どんなことがあっても怒らずに相手の話を聞く」というのが私のスタイルでした。ここ最近になって「怒らない指導が正しい」と広くいわれるようになりましたが、私はまさにそのパイオニアだったわけです。「怒らない指導」よりハイレベルで、「怒られる指導」をしていました。つまり、監督が選手から怒られてしまうわけです。』そして暴言を吐いてきた選手からじっくりと話を聞き最後にこう述べました。『「お前が言いたいことって一つだよね。『なんで俺のこと、見てくれないんですか?』だよね」私は続けました。「私はおまえが頑張っているのを知っているよ。でもおまえを今、上にあげるとまたすぐ手を抜くでしょ。おまえにずっと言ってきたよね。大事なのはスキルじゃなくて、スタイルだって。おまえは試合で調子がいいときと悪いとき、頑張るときと頑張らないときの間にブレがある。プレイヤーとしてスタイルをちゃんと持ってほしかったんだ。だからもう1週間は、4軍で頑張ってほしいと思っていたんだ」彼の目から涙がポロポロと落ちました。
『これまでのリーダー像は「ピラミッド型」と言えるものでした。トップダウンで指示を出すので、物事が伝わるのが速く効率がいい。でも、リーダーが解けない問題に出合うと、そのチームは立ち往生してしまうという欠点がありました。これからの時代に必要とされているのは「プラネット型」の組織です。この組織ではメンバーは縦方向ではなく、横方向につながり合い、課題に応じてリーダーが流動的に変わります。』『逆境は不意に向こうからやってきます。ですから調子がいいうちに、「自分のスタイルは何か」と考えておくことが大切です。』

“こうあるべき”という正解が先にあるのではなく、自分らしさを発揮した個人の自立(=スタイルの確立)に最も重きを置くのです。そして、リーダーに必要に必要なのは「リーダーシップ」ではなく「フォロワーシップ」にあるとしています。“主役”はメンバーです。メンバーの自立を促し、その能力を活かして活躍していけるようにフォローする事がリーダーの役目なのです。

介護現場の「フォロワーシップ」

介護の現場でも主役は利用者さんです。しかし主役がもう舞台に立ちたくないという時があります。必要な支援を利用者さんが拒否してしまう時、主役の意向そのままに放置しておいたら良いのでしょうか。主役が何かに追い込まれて行き詰まってしまったら、支援も立ち往生してしまうというのは、支援の枠組みに柔軟性や多様性が無いのかもしれません。そんな時は、支援者側のフォロワーシップの在り方を検討していく事から解決のヒントが見つかるかもしれません。要介護状態という人生の壁を、自己実現に向けて乗り越えていけるようにフォローしていく事が私たちの務めなのです。
紙面研修
多様なリーダーシップ理論】

代表的なもの

変革型リーダーシップ(1980年代~現代)

激しく変化する経営環境の中で、組織を変革的に発展させるリーダー行動に焦点をあてた理論。ビジョンや戦略などを積極的に変えようとし、組織内に危機感を醸成し組織に変革をもたします。

サーバント・リーダーシップ (1980年代~現代)

サーバントとは「奉仕者」という意味で、リーダーは部下に奉仕し、支援する者であるという理論です。サーバント・リーダーの特徴として、「自身を支援者として認識する」「第一に傾聴する」「説得と対話を通じて業務を進める」「組織のコミュニティを形成しようとする」などがあり、従来の皆をひっぱっていくようなリーダーシップとは反対の特徴をもっている。

オーセンティック・リーダーシップ (2000年代~現代)

直訳すると「本物のリーダーシップ」となります。エンロン事件をきっかけに、アメリカ全体でコーポレートガバナンスが問われるようになり、リーダーには高い倫理観や道徳観が必要とされました。オーセンティック・リーダーの特徴としては「道徳的判断」「公平な人間関係」などがあげられます。

トランザクショナル・リーダーシップ (1990年代~現代)

トランザクショナル・リーダーシップでは組織の管理と課題達成に重点をおき、リーダーは報酬と罰を与えることで、部下を管理、統率します。変革型リーダーシップ理論とは違って、トランザクショナル・リーダーは未来を変えようとしているわけではなく、保守的な考えを持っている人が多い。

 

 

 

【中谷竜二さんの提唱するリーダーシップ論】 リーダーは「ピラミッド型」から「プラネット型」へ

リーダーというと「何でも知っていて、常に正解を持っていて優れている人」というイメージがあるかもしれませんが、これからのリーダーは違いますので安心してください。
中谷竜二  企業のリーダー育成トレーニングを提供するTEAMBOX設立                  ラグビー日本代表(U20)元監督
私自身、ラグビー部の監督に就任した当初は「コーチングはしたことがないので、教えられない」「最近の戦術はよく分からない」というのが本音でした。最初の半年間は選手やコーチから、ため息と舌うちしか聞こえてきませんでした。ところが半年くらい経ってくると、だんだんみんな分かってくるのです。「監督だってすべてを分かっているわけではないな」と。そこは時間が解決してくれます。    日経DUAL

多職種連携による協同型を理念とするケアチームは、プラネット型組織と似ています。利用者さんを中心に、各職種が職責を発揮して多様な意見や視点が語られ、自ずから最適解が導かれれば良いですね。
【お願い】平成30年度の健康診断の受診をお願いします。

※オプションは個人負担になります。
お知らせ

紙ふうせん祖師谷の訪問介護事業所を今年の秋にもオープン予定で動いています。

早ければ8月1日とも考えていましたが、準備に時間をかけていきたいと思います。祖師谷地域が近い利用者さんを祖師谷の契約とし、ヘルパーさんの一部の方は、祖師谷と梅丘を掛け持ちという形になります。祖師谷の利用者さんの記録は、原則は祖師谷提出ですがどちらでも取り扱いできるようにしたいと考えています。そのため、祖師谷と梅丘の「サービス実施記録」や「出勤簿」も祖師谷と梅丘の区別がつきやすいように、変更していく予定です。ご協力をお願いします。
~~ヘルパーミーティングのお知らせ~~

【日時】 2018年 7月20日 金曜日 18:30~

梅丘の事務所内にて

★担当利用者さんの状況等・支援計画の変更の必要性の有無 ★今月の議題・伝達事項

会議参加手当(ミーティング)は1回につき1370円です。
【研修会】 関連項目 熱中症・感染症・食中毒の予防(荻野)

(関連項目はあくまで関連であり、内容はいろいろ膨らむ予定です)
サービス提供責任者(介福)誰か良い人いませんか?か?
【紹介料】紹介者10,000円  本人20,000円(面接します)
[文書の引用文や注目すべき箇所の要約を入力してください。テキスト ボックスは文書のどの位置にも配置できます。抜粋用テキスト ボックスの書式を変更するには、[描画ツール] タブを使用します。]
[文書の引用文や注目すべき箇所の要約を入力してください。テキスト ボックスは文書のどの位置にも配置できます。抜粋用テキスト ボックスの書式を変更するには、[描画ツール] タブを使用します。]
◎紹介して下さった方に3,000円

◎登録して下さった方に3,000円

 

★実際にサービスに入っていただいたら……

◎紹介して下さった方にプラス5,000円

◎登録して下さった方にプラス5,000円
紹介料

合計

¥16,000
お願いします!
 


紙ふうせんだより 4月号 (2018/05/15)

2018年(平成30年) 4月

紙ふうせんだより

有と無の間のゆらぎから生じるもの

ヘルパーの皆様、いつもありがとうございます。萌黄色が青空に揺れて空は若葉の演奏会です。薫風に誘われて、空を見上げて自転車を走らせてしまいますが、事故にはご用心。

ついこの前まで冬枯れて何もない梢だったのに、今はこんなに多くの葉っぱ。この葉っぱはどこにあったのでしょう。どこに隠れていたのでしょう。それとも無かったのでしょうか。

「ある」の反対語は「ない」です。それは誰でも知っています。でも本当にそうでしょうか。

生きる意味は「ある」か「ない」か?

「何にも自分ではできない体になっちゃって、こんな体では生きる意味がない」と嘆かれる方がいました。「何ができなくなりましたか」と問うと、美味しいものを好き勝手に食べに行ったり、何か目的を持って生活できていた頃の自分をイメージしているようでした。話はいつの間にかバリバリと仕事をしていた頃の武勇伝になります。その頃は意味が「ある」と考える物事に向かって必死で生きていました。しかしそれらが失われたと感じる時、人は生きる意味が「ない」となってしまうのです。そんな時はどうしたら良いでしょう。

一つは、意味があると考える範囲を拡げる事ではないでしょうか。人は生きる意味を、自分の個人的(パーソナル)な欲求を満たすことを越えて、自分と他者との関わりの中に自分の価値を見出していこうとしています。“役に立つ”自分を目指し自己評価に悩みますが、やがてそこに価値があるのではなく、自他の“繋(つな)がり”そのものが大切なんだと気がつきます。自分の存在は“繋がり”の結晶であり「自分が存在している事自体に意味がある」と自覚されると、ついには、自分が居ようが居まいが自分の思惑を越えて「全てに意味がある」というところに行きつくでしょう。これは“自分(パーソナル)を超える(トランス)”トランスパーソナルの方向性です。トランスパーソナル心理学は「欲求五段階説」で有名なアブラハム・マズロー(1908-1970アメリカ)が、「自己実現欲求」の上位に「自己超越」を人生の究極目標として置いたことなどに始まり、他者や共同体や生態系や地球や宇宙との“一体感の回復”を目指しています。

もう一つは、『「ある」の反対は「ない」』というような二項対立の考え方を越えていくことです。冬枯れた樹木に青々とした葉は「ある」でしょうか。「ある」と言うわけにはいきませんが、「ない」と言っても嘘になります。「有無」の二語では表せない存在様式を捉えてそれを仏教では「空(くう)」と呼びました。かたち「ある」もの(=色(しき))は、必ずいつかは壊れ消えていきますが、決して無くなったわけではありません。「空」となり、いずれまた「色」として現れてくるのです。これが「色即是空(しきそくぜくう) 空即是色(くうそくぜしき)」です。自分が生きる意味を見出せなくなったからと言っても、意味が無くなった訳ではないのです。今の自分には見えないだけ。そのような時は、見えないものが見えるようになるチャンスかもしれないとも考えられます。有無の二語を超えるものとして解りやすい例は、人の心です。人体や脳のどこを切っても心の形は見えませんが、「ない」と言うことはできないのです。

もう一つの手の声

禅の公案に「隻手(せきしゅ)音声(おんじょう)」という、「両手を打ち合わせると音がする。では片手ではどんな音がするでしょうか?」という有名な問いがあります。手を打ち合わせる前は、「音」はあるでしょうか、ないでしょうか。可能性は常に「ある」のですが実態は「ない」、これは「空」です。では「片手」ではどうでしょう。やはり「ない」とも言い切れません。しかし「音」が生じるための“相手”の存在、自他の“繋がり”は不可欠です。これを仏教では縁起(えんぎ)(=“繋がり”によって起こる)と言います。さて、「生きる意味がない」と感じる人の心には、生きる意味を得て、喜びを感じる心は「ない」のでしょうか。ない訳はありません。ヘルパーさんとの出会いによって、その気持ちを再び現すことは出来るのです。できればそのような響きを共鳴させられるもう一つの「手」であり「声」でありたいと私は思っています。

量子力学の「ある」「ない」の不思議 有と無の間のゆらぎから世界は生まれた

量子(りょうし)力学(りきがく)とは、原子や電子や素粒子などのミクロな世界の物理学ですが、宇宙の仕組みなどマクロな世界の解明にも役に立っています。量子力学では、存在は物質でもありエネルギーでもあります。事実、光や電子の実験をすると、粒子(物質)として振る舞う時もあれば波動(エネルギー)としても観測されます。さらに粒子としてのある瞬間の位置と運動量はピンポイントには特定でき「ない」のですが、存在の可能性の拡がりとしては「ある」のです。極小(物理量の最小単位=量子)の世界では、「粒子」だとか「波動」だとか「ある」とか「ない」など様々な状態が、言わば同時に重なっているのです。場の量子論では一切何も無い全くの「無」という状態はなく、私たちが「真空」と呼ぶ空間の中にもエネルギーのゆらぎがあって、正のエネルギーをもつ粒子と負のエネルギーをもつ反粒子がペアで生成し対(つい)消滅を繰り返している事が実証されています。そしてたまたま対消滅の起きなかったところから有と無のバランスが破られ「ある」に偏り、空間が超光速で膨張しビックバンが起きたようなのです。そのため観測できないだけで宇宙は無数に生じており、例えば今コーヒーで一服する自分がいる宇宙がある一方で飲まなかった平行宇宙も存在し、可能性の拡がりだけ無限に宇宙は枝分かれしていくとの理論(多世界解釈による多元宇宙論)もあるのです。

「ある」か「ない」かではなく、ここにある自分を生きてみる

西洋哲学では二元論的な発想から『「ある」と断言できないのなら「ない」のではないか?』(逆も真なり)など、「ある」「ない」を対立概念としてその意味をややこしく悩んできました。しかし、今ここで何かを現実として感じている“自分”の存在(現実存在)があります。数億の精子と1個の卵子の出会いや多元宇宙論的な可能性まで含めて考えると、自分は、無限の可能性から選ばれたたった一つの自分なのです。ここにそれが在るのなら「なぜ生きているのか」を悩むのではなく、「どのように自分を生きて行く」のかを胸に刻みながら生きていきたいと思います。

マズローの欲求五段階説】

介護業界でこの図が引用されると、介護の目的は「生理的欲求や安全欲求を満たすことから」となる。まずは、ウンチ・おしっこ・食事・睡眠という訳だ。確かに基本はそうだが、必ずしもそこからではない。物質的に甚だしく欠けているにもかかわらず、暖かな食事や布団を拒否してしまう方もいるからだ。これは精神的な欠乏や欲求(実存的な悩み)から、そうせざるを得なくなっているところもあるだろう。
マリコ
津慶
知代子
どうか仲良く がんばって
ママをたすけて下さい
パパは本当に残念だ
きっと助かるまい
原因は分らない
今五分たった
もう飛行機には乗りたくない
どうか神様 たすけて下さい
きのうみんなと 食事をしたのは
最后とは
何か機内で 爆発したような形で
煙が出て 降下しだした
どこえどうなるのか
津慶しっかりた(の)んだぞ
ママ こんな事になるとは残念だ
さようなら
子供達の事をよろしくたのむ
今六時半だ
飛行機は まわりながら
急速に降下中だ
本当に今迄は 幸せな人生だった
と感謝している
マズローも「より高次の欲求に移行するためには現時点の欲求が完全に満たされる必要はない」としている。欲求は低位から高位へと段階的に現れるとは限らないのだ。物質的な欲求が満たされていなくても、高位の欲求を持ち得るし、逆もある。

そこで私が思い出すのが、「日航機123便墜落事故」の犠牲者が家族に宛てたメモだ。自分の生存が極限までに侵された時、父の気持ちは、自身の生存への願いを越えて一瞬の葛藤の後に家族への励ましや感謝の想いへと昇華し、自己を超越している。生命存続の危機だからこそ心根が現れたのかもしれないし、自己超越し得たのかもしれない。

介護を必要とする状態になるという事は、ゆるやかではあるが生命存続の危機であることは同じだ。そう理解するなら、人生最晩年の目標には「自己超越」も必然的に含まれてくるだろう。最晩年の葛藤は、それは今までの自己の殻を破っていくための生みの苦しみと言えよう。私たちが関わるのは、そのような段階の方々なのだ。

 

【祖師谷での研修(発展)の日程を決めました!!】
2018年度 訪問介護研修計画 / 発展 (会場:祖師谷 担当/佐々木)
日程 曜日 時間 研修内容 関連項目
5月21日 16:00~ リフレーミング 構成的グループ・エンカウンター、非構成的エンカウンター、グループワーク、自己分析、懇談 他
8月29日 16:00~ 自己理解、他者理解、自己受容、自己主張、信頼体験、感受性の促進 等
10月12日 16:00~
12月18日 16:00~
※シフトの交代はご相談下さい。
「身体介護」及び「生活援助」の区分

前号で取り上げた「老計第10号」にはさらに解釈があるんです。ややこしいですね。これら国の規制体系(法律・施行令・施行規則・告示・通知・通達)がややこしいので、「老計第10号」に記載の無い支援は保険給付の対象にならないと考える事業者もいるようです。しかし「老計第10号」の文面には「例示」と記されておりますので、記載の無い支援でも排除されるものではなく、アセスメントとケアプランとその作成のプロセスが適切であれば保険給付の対象となり得ます。考え方として基本的には、どのような支援が必要で、どのように実施すれば良いかは、法令の範囲内でのケアプランに基づきます。

以下が解釈の「Q&A」(厚労省)です。かなりの長文ですが、内容的に老計第10号に追加されている部分(太字)はわずかで、要するに「単なる見守り・声かけは訪問介護として算定できない」という事です。

Q. 自立生活支援のための見守り的援助の具体的な内容について

A. 身体介護として区分される「自立生活支援のための見守り的援助」とは自立支援、ADL向上の観点から安全を確保しつつ常時介助できる状態で行う見守りをいう。単なる見守り・声かけは含まない。 例えば、掃除,洗濯,調理などの日常生活の援助に関連する行為であっても、 ・利用者と一緒に手助けしながら調理を行うとともに、安全確認の声かけや疲労の確認をする ・洗濯物を一緒に干したりたたんだりすることにより自立支援を促すとともに、転倒防止予防などのための見守り・声かけを行う ・認知症高齢者の方と一緒に冷蔵庫の中の整理などを行うことにより生活歴の喚起を促す ・車イスの移動介助を行って店に行き,本人が自ら品物を選べるように援助する という、利用者の日常生活動作能力(ADL)や意欲の向上のために利用者と共に行う自立支援のためのサービス行為は身体介護に区分される。掃除,洗濯,調理をしながら単に見守り・声かけを行う場合は生活援助に区分される。 また、利用者の身体に直接接触しない、見守りや声かけ中心のサービス行為であっても、 ・入浴,更衣などの見守りで、必要に応じた介助、転倒予防のための声かけ、気分の確認を行う ・ベッドの出入り時など自立を促すための声かけなど、声かけや見守り中心で必要な時だけ介助を行う。 ・移動時、転倒しないようにそばについて歩き、介護は必要時だけで、事故がないように常に見守る という介助サービスは自立支援、ADL向上の観点から身体介護に区分される。そうした要件に該当しない単なる見守り・声かけは訪問介護として算定できない
~~ヘルパーミーティングのお知らせ~~

【日時】 2018年 5月23日 水曜日 18:30~

梅丘の事務所内にて

★担当利用者さんの状況等・支援計画の変更の必要性の有無 ★今月の議題・伝達事項

会議参加手当(ミーティング)は1回につき1370円です。
【研修会】 緊急時の対応 (担当・斉藤)

(ヘルパーミーテイングと同時開催。個別研修計画に基づく研修会です)
 


紙ふうせんだより 3月号 (2018/04/25)

2018年(平成30年)3月

紙ふうせんだより

“出会い”について考える

ヘルパーの皆様、いつもありがとうございます。春は出会いの季節です。桜吹雪という刹那に多くの花との出会いと別れがあります。それが人生を予感させるものだからなのか、それとも卒業や入学やクラス替えといった原体験を回想させるからなのか、あの瞬間に私は切なくなります。「出会い」とはそれが本当に成される場合、人と人が単に顔を合わせる以上に、心が動くことによって内的な “自己”を体験したり自己とは異なる“他者”の存在に気が付くなど、未知との出会いがあります。少子化や高度情報化社会の中で濃密な他者体験が乏しくなって久しい現代、そのような意味深い“出会い”のきっかけを作り、人格的成長に活かそうという「構成的グループ・エンカウンター」が今、教育現場等で注目されています。

エンカウンターの必要性

“出会い”とは英語でエンカウンター、この重要性を訴え心理療法から世界平和への活動へと発展させていったカール・ロジャース(1902-1987アメリカ)は、福祉の分野でも重要とされる様々な考えを提唱した臨床心理学者です。「傾聴」とはロジャース自身が専門的知識に捉われカウンセリング中にクライエントの話をよく聞いていなかった反省から重視、「パーソン・センタード・アプローチ」や「共感的理解」もロジャースによるものです。ロジャース派のカウンセリングは、非指示的療法→来談者中心療法→人間中心療法と発展していきましたが、その中心にある考えは、人間は共感的で深く信頼できる人間関係や生活環境と出遭うことができれば、ありのままの自然な傾向として良い方向(適応的な発展・成長・回復・健康)へと変容していく性質(内的資源)を本来的に持っている、というものです。

『人は他の人から理解され、わかってもらえたと思った時、心にある変化が生じます。それが真に自分に向き合う力となり、自らを成長させていきます。』

このようなロジャースの悩み苦しむ人への肯定的な眼差しは、地下室に置かれていたジャガイモが小さな窓からもれてくる薄日を目指して、その芽を60センチも90センチも延ばしているという少年時代に見た光景が原風景です。

『<いのち>は、たとえそれが開花することがなくてもあきらめません。おそろしく歪んでしまった人生を生きているクライエントと面接しながら、州立病院に戻ってきた人たちと接しながら、私はよく、あのジャガイモの芽を思い出します。彼らはあまりにひどい状況を生きてきたために、その人生は異常で歪められ、人間らしくないように思えます。けれどその基本的な志向性は信頼することができるのです。』『彼らの行動を理解する手がかりは、もちろん自分に可能なやりかたに限られてはいますが、成長と生成に向かってもがいているということです。』異常に見えるようなやり方も、成長を目指してもがいている姿なのです。

『面白い逆説なのですが、私が自分のありのままを受け入れることができた時、私は変わっていくのです。』人は変われます。そのために自己や他者との出会いが必要なのです。

構成的グループ・エンカウンター(SGE)とは

構成的グループ・エンカウンターとは、“出会い”をプログラムの定型化により簡単に演出し、グループで取り組む相互作用によって日常より少し深い気付きが生じるように工夫したものです。ロジャース達の実践した非構成のベーシックエンカウンターに比べ、短時間で熟練者でなくても実施できるため、学校でのクラスづくり等にも用いられています。

主な構成は、話題や課題などの“ネタ”(エクササイズ)がグループに与えられ協力して取り組んだ後に、自分や他者に対して気が付いた事などを話し合います。時にはグループで意見をまとめて、グループ同士で発表します。“ネタ”は、同じ体験をすることで感情を共有したり、いきなり話し合いをすることによって起こる心理的な抵抗を軽減するためにあります。最も大切なのは最後の話し合い(シェアリング)ですが、情報や知識の習得、善悪の判断が大切なのではなく本音の交流や心と心のふれあいが行われ、その後の行動の変容の後押しとなる事を目的としています。そして取り組む時のねらいは、メンバーの「①自己理解 ②他者理解 ③自己受容 ④自己主張 ⑤信頼体験 ⑥感受性の促進」となっています。

介護現場はSGE!?

さて賢明な方はもうお気付きかと思います。上記の①~⑥は、介護現場のケアが良い方向に変容していくために、ヘルパーさんと利用者さんがお互いに必要とするものです。そしてケアの深化は、必ずヘルパーさんと利用者さんの深い出会いの体験があり、お互いの変容を伴っています。仕事の側面だけを考えれば、目的はケアの発展(深化)だけかもしれません。しかし「なぜ私はこの仕事をするのか。私はどう生きるのか」という視点に立った時、目的は自己変容、自己深化でもあります。ならばケアにエンカウンターの考え方を導入しない手は無いでしょう。訪問介護の現場は、ケアという“ネタ”があり、ケアプランという目的が示されており、利用者とヘルパーはグループであり、深い出会いが生じやすいように「構成」されています。ヘルパーさん自身が本音の交流を望めば、ノーマルな平場の環境では壁を作りがちな人間関係を越えて、心と心のふれあいを得る事ができるのです。

『何が重要な問題か、どうすべきかを一番良く知っているのは、クライアント自身である。』「クライアント」を「自分」に置き換えてみましょう。誰かと喜んだり悲しんだりという心と心のふれあいがあるから、私たちは今日から明日へと続く日々が楽しくなるのです。

春は出会いの季節

桜の花は一斉に開花し咲いたそばから散っていく事から、昔の人はその中に“諸行無常”を感じました。万物は変わらないものなど無く、変っていく事こそが存在の本質です。

『私たちは、自分の現実の、そのあるがままの姿を十分に受け入れることができるまでは、決して変わることはできません。』このロジャースの言葉はとても厳しいものです。しかし変わっていく力は、いつでも自分自身の中にあるのです。『自分を素直に出せるなら、今のままの自分で十分です。』変わるという事は自分が別人に変身する事でもなく、コンプレックスを満たすための偏った成長願望の実現でもありません。自分を素直に出せる事なのです。

さあ、一期一会です。桜の中に過ぎ去っていく時を感じながら、今日も自転車を漕いだり歩いたりして、利用者さんや自分自身に会いに行きましょう。

★平成30年度の研修計画

(前号の日程に一部誤りがありましたので訂正いたします。)

研修は、年1回は必ず参加して下さい!! 皆様の参加をお待ちしています。
2018年度 訪問介護研修計画 / 基礎 (会場:梅丘 18:30~)
日程 曜日 担当 関連項目
4月18日 佐々木 接遇に関する研修
5月23日 斉藤 緊急時の対応
6月21日 本郷 移動・移乗の介助
7月20日 荻野 熱中症・感染症・食中毒の予防
8月17日 (懇談会) (暑気払い・CMと意見交換)
9月18日 小泉 認知症及び認知症ケア研修
10月24日 佐々木 プライバシーの保護の取り組みに関する研修
11月22日 斉藤 高齢者虐待
12月14日 (懇談会) (忘年会・CMと意見交換)
1月22日 本郷 倫理及び法令遵守に関する研修
2月20日 小泉 事故発生又は再発防止に関する研修
3月29日 荻野 ベッド上の介助(更衣・排泄・移乗)
※梅丘の研修は、基本的にはヘルパーミーティングと同時開催です。日頃の困っている事やケアの疑問など話し合いしますので、是非おしゃべりしに来てください。梅丘、祖師谷どちらも参加できます。
2018年度 訪問介護研修計画 / 発展 (会場:祖師谷 担当/佐々木)
日程 曜日 時間 研修内容 関連項目
4月17日 16:00 研修等のあり方研修 この回はサ責のみの参加
5月 日中開催予定。

日時は調整中。参加に際してのシフト調整の希望はお申し出ください。
自己理解、他者理解、自己受容、自己主張、信頼体験、感受性の促進 リフレーミング他 構成的グループ・エンカウンター、非構成的エンカウンター、グループワーク、自己分析、懇談 他
8月
10月
12月
(2019年の研修は検討中)
【お願い】平成29年度健康診断書の提出、平成30年度健康診断の受診をお願いします。

 
~~ヘルパーミーティングのお知らせ~~

【日時】 2018年 4月18日 水曜日 18:30~

梅丘の事務所内にて

★担当利用者さんの状況等・支援計画の変更の必要性の有無 ★今月の議題・伝達事項

会議参加手当(ミーティング)は1回につき1370円です。
【研修会】 接遇に関する研修 (担当・佐々木)

(ヘルパーミーテイングと同時開催。個別研修計画に基づく研修会です)
平成30年4月訪問介護改正

今回の改正では、生活援助の評価が下がり“自立支援”が重要視されるようになるとは既にお伝えしたところですが、具体的には「生活機能向上連携加算(Ⅱ)」が新設された事です。従来からある(Ⅰ)は、「訪問リハビリテーションや通所リハビリテーションの理学療法士・作業療法士・言語聴覚士」と訪問介護事業所の連携が必要で、リハに同行訪問してサ責が指導を受けリハビリ目標の入った訪問介護計画書を作成して毎月その達成度を評価するとなっています。自宅に“リハビリ”が来ている利用者さんは多いのですが実は「訪問看護」からが多く、「訪リハ・通リハ」の上記3職種に限定されると対象がとても狭く使えないのです。それで月100単位。うーん、自立支援重視なのは共感しますがねぇ。新設の(Ⅱ)は200単位で(Ⅰ)に加えて、「リハビリテーションを実施している医療提供施設の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・医師が訪問して行う場合」とだけしかまだ示されていません。「行う場合」とは何を行うのか、「同様に」という言葉が抜けているのか、(Ⅱ)は(Ⅰ)の上乗せなのか、リハビリ職の派遣元が違うと倍の単位なのか、言葉足らずのため詳細は不明です。

いずれにしても自立支援はますます重要視されてきますから、再確認しておきましょう。厚労省は「何が生活援助で何が身体介護か」を改めて通知する方針と言っています。身体介護でわかりにくいのは「共に行う家事」ですね。従来のその基準を老計第10号(厚生省人保健福祉局老人福祉画課長が10番目に出した通知の意)から引用します。

【老計第10号 平成12年3月17日 訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について】

身体介護とは、(1)利用者の身体に直接接触して行う介助サービス(そのために必要となる準備、後かたづけ等の一連の行為を含む)、(2)利用者の日常生活動作能力(ADL)や意欲の向上のために利用者と共に行う自立支援のためのサービス、(3)その他専門的知識・技術(介護を要する状態となった要因である身の障害や疾病等に伴って必要となる特段の専門的配慮)をもって行う利用者の日常生活上・社会生活上のためのサービスをいう。(仮に、介護等を要する状態が解消されたならば不要※となる行為であるということができる。)

※例えば入浴や整容などの行為そのものは、たとえ介護を要する状態等が解消されても日常生活上必要な行為であるが、要介護状態が解消された場合、これらを「介助」する行為は不要となる。同様に、「特段の専門的配慮をもって行う調理」についても、調理そのものは必要な行為であるが、この場合も要介護状態が解消されたならば、流動食等の「特段の専門的配慮」は不要となる。

 

1-6 自立生活支援のための見守り的援助(自立支援、ADL向上の観点から安全を確保しつつ常時介助できる状態で行う見守り等)

○利用者と一緒に手助けしながら行う調理(安全確認の声かけ、疲労の確認を含む)

○入浴、更衣等の見守り(必要に応じて行う介助、転倒予防のための声かけ、気分の確認などを含む)

○ベッドの出入り時など自立を促すための声かけ(声かけや見守り中心で必要な時だけ介助

○移動時、転倒しないように側について歩く(介護は必要時だけで、事故がないように常に見守る)

○車イスでの移動介助を行って店に行き、本人が自ら品物を選べるよう援助

○洗濯物をいっしょに干したりたたんだりすることにより自立支援を促すとともに、転倒予防等のための見守り・声かけを行う。

痴呆性の高齢者の方いっしょに冷蔵庫のなかの整理等を行うことにより、生活歴の喚起を促す。

アンダーラインは佐々木が加え、キーワードは太字にしましたキーワードは計画書に盛り込まれている事が望ましいと考えます。(そうでないと根拠が不明瞭で「計画ではで家事代行でも良いように読み取れる」と指摘を受けかねません。)そして、例えば認知症などで不安や猜疑心が強く声掛けなどの細心の“専門的配慮”をして、見守り見守られつつ“生活歴の喚起”をしながら「共に行う掃除」は「身体介護」と解釈し得るのですが、今後は、どんな認知症状なのか? 自立支援の目標は? どこまでを本人にやって貰うか?等、さらには、計画に盛り込んで評価せよ等の明確化が求められてくる事も考えられます。今のうちから「〇〇の様子だった」「〇〇を本人やって頂いた」等を記録に残す習慣をつけましょう。


紙ふうせんだより 2月号 (2018/03/13)

2018年(平成30年) 2月号
創発的介護のすすめ

ヘルパーの皆様、いつもありがとうございます。 日当たりの良い地面にいつの間にか小さな春の花がありませんか? その傍らでうごめくものは蟻、巣穴のメンテナンスに忙しいようです。「また春がきたね。おはよう」と呟いてみます。ところでこの蟻はどうやって全体の行動をマネジメントしているのでしょう。誰か何かがコントロールしているのでしょうか?

「一極モデル」から「自律分散モデル」へ、従来の世界観を逆転させる「創発(そうはつ)」

一時期、「脳を理解すれば人間の全てが解る」といったような短絡的な脳科学がはやりましたね。この考え方には、西洋の一神教的世界観という原型があります。全知全能の神という“一極”は、科学の発達にあわせて物理法則やDNAなどに置き換わりながら、時代の流行を作ってきました。一極モデルとは中央集権型です。人間にとっての一極は発達した大脳であり、そのような高度な中枢神経を持っているからこそ、人間は高度な社会生活を営めると考えられてきました。だから、組織や社会を発達させていくためには、より高度な中枢機関と強力な指揮命令系統が必要とされてきました。しかし謎がありました。脊椎動物のような中枢神経を持たない昆虫の蟻が巨大な蟻塚を築き、分業を発達させた高度な社会性を有している事や、粘菌と呼ばれる微生物の集合体が高度な栄養ネットワークを作っている事などは、「目に見えない何かで意思を統一するなど特別な仕組みがあるのではないか」などと考えてはみたものの、一極モデルでは説明ができませんでした。実は、全体をマネジメントする指示系統などは無く、個々の蟻や菌は自身の性質を過不足なく発揮しただけで、個と個が組み合わさった時、個々には見られなかった新しい性質が自然と全体に発現していたのです。そのような性質の飛躍を“創発”と呼びます。

例えば、水素原子と酸素原子が結合すると「水」が創発します。DNAはA(アデニン)・G(グアニン)・C(シトシン)・T(チミン)の四種の塩基から成っていますが、これらが組み合わさって細胞質の中に置かれると、細胞質にも塩基にも無い遺伝子としての性質が創発します。春の花の一斉開花も創発という概念で捉えられます。創発が生じる時、個々の要素は自(みずか)らの性質を自律的に発揮しているのみで、マネジメントしている一極はありません。しかし実は、物質から生物に至るまで自然界のものは全て、他のものと出会うと創発を生じさせる可能性“創発特性”を内在させているのです。(古代東洋ではそれを「自然(じねん)」と呼び、万物は特別な原因がなくても自然に生成変化する“自(おの)ずから然(しか)る”と考えてきました。)この創発は、自然科学以外の分野からも注目され、ネットワークやAI、仮想通貨などの分野でも応用され目覚ましい発展をしています。キーワードは中央集権の反対の“自律分散モデル”です。人材マネジメント分野では、“チームメンバーの創発特性をどうやって発揮させるか”が目指すところとなっています。

創発的介護には、意見交換から生じる“気付き”が必要

「三人寄れば文殊の智慧」も創発の例です。“文殊菩薩の智慧”は、三人の人間の考えの総和ではありません。もっとそれ以上のものです。1+1+1の過程で創発が起これば、解は3では無く、5や10やもっとそれ以上のものになるという事が創発です。

ビジネスのマネジメントで言われている創発は、プロジェクトの過程で、埋もれている考えをいかに拾っていくかが大切だとされています。計画が立案されたら、一極モデル的にそれの実現にただ邁進すれば良いのではなく、計画の実施過程で生じてきた様々な疑問や計画に取り入れなかった考えなどを創発させ、計画を実施しながら計画そのものを当初のものより、より良い形へと発展させていく事が大切だとされています。

ここにより良い介護を行うためのヒントがあります。計画通りの実施にこだわってしまえば創発は起こりません。計画というものを中央集権的なものと理解して現場のヘルパーさんはただそれに従えば良いというような考えだったなら、視野の狭い偏った支援となります。創発させるためにはどんな時でも新たな疑問や意見が生じなければならないし、随時それが活かされるように、創発する可能性を計画に織り込んでおきます。ヘルパーさんは個々が単独行動をするという意味で分散しています。これを強力なマネジメントで型にはめるのではなく、創発特性が発揮されるように自発・自律的な行動を奨励し、お互いの連携を密にしてそこらから生じてくる新たな“気付き”を関係者で共有して支援を発展させていくのです。

ある利用者さんが、体の衰えから弱気になっているとします。家族からも「一人で入浴してはいけません」と注意されてプライドもズタズタです。ヘルパーさんを使う事は恥ずかしいと思っていましたが仕方なく入浴介助が始まりました。しかしヘルパーさんとの交流で気持ちは楽になり、“ヘルパーさんの提案”により一緒に外出する事が計画に加わりました。外出は楽しく歩く事で体力も気力も回復、いつの間にか老いに対するネガティブな考えは消え、家族関係は穏やかなものとなっていた。今は家族共々老いの良さをしみじみと感じている…。

従来の価値観を逆転させるような、こんな創発的な介護ができたら楽しいですよね。
【創発(そうはつ)】

要素間の局所的な相互作用が全体に影響を与え、その全体が個々の要素に影響を与えることによって、新たな秩序が形成される現象。(小学館/デジタル大辞泉)

「創発」とは、部分の性質の単純な総和にとどまらない特性が、全体として現れること。物理学や生物学などで使われる用語「emergence」(発現)が語源で、自律的な要素が集積し組織化することにより、個々のふるまいを凌駕する高度で複雑な秩序やシステムが生じる現象あるいは状態をいいます。所与の条件に基づく予測や計画、意図を超えたイノベーションが誘発されるところから「創発」と呼ばれ、組織論やナレッジマネジメントの分野では、個々人の能力や発想を組み合わせて創造的な成果に結びつける取り組みとして注目を集めています。(『日本の人事部』/人事労務用語辞典)

システム中で、上位のレベルには備わっていなかった機能が、下位のレベルが機能することで発現すること。個の行動によって、全体の秩序が規定されること。人工生命や人工知能の分野で重要となる概念。(三省堂/大辞林 第三版)

 
 

★平成30年度の研修計画を策定しました。

訪問介護は、その業態からヘルパーの皆様が一同に介しての研修やミーティングの開催がなかなか難しい状況にありますが、皆様のご理解を頂き参加をお願いいたします。今年度は年間日程を出して、木曜日か金曜日の18時半からのヘルパーミーティングと同時開催として月1回行ってきました。

さて、来年度の計画では、従来の月1回のミーティングとの同時の研修に併せて、夜間に来られない方も参加できるように日中帯にも開催をする事としました。日中帯は梅丘ではせわしないなので会場を祖師谷として、担当は佐々木となります。また、内容は梅丘の研修を基本研修と位置づけ、祖師谷を発展研修とします。より学びを深めたい方、基礎に飽き足らない方、夜間の参加が無理な方など、参加をお待ちしています。そして、どのヘルパーさんも皆様、年1回は必ず参加して下さい!!!

よろしくお願いします。参加に際してのシフト調整の希望はお申し出ください。
平成30年度 訪問介護研修計画 / 基礎 (会場:梅丘 18:00~)
日程 曜日 担当 関連項目
4月18日 佐々木 接遇に関する研修
5月23日 斉藤 緊急時の対応
6月21日 本郷 移動・移乗の介助
7月21日 荻野 熱中症・感染症・食中毒の予防
8月17日 (懇談会) (暑気払い・CMと意見交換)
9月18日 小泉 認知症及び認知症ケア研修
10月24日 佐々木 プライバシーの保護の取り組みに関する研修
11月22日 斉藤 高齢者虐待
12月14日 (懇談会) (忘年会・CMと意見交換)
1月22日 本郷 倫理及び法令遵守に関する研修
2月20日 小泉 事故発生又は再発防止に関する研修
3月29日 荻野 ベッド上の介助(更衣・排泄・移乗)
研修の内容は、関連項目に基づきますが、時事ネタや事業所内での出来事など旬なものを取り入れつつ、形式ばった単調なものにならないように留意し、創意工夫します。皆様の意見をお寄せ下さい。研修の日時は変更する場合がありますが、毎月の紙ふうせんだよりでもお知らせします。(なお、個別面談は今後も随時受付ています。)
平成30年度 訪問介護研修計画 / 発展 (会場: 祖師谷)
日程 時間 担当 内容→検討中
2~3ヶ月に1回 日中帯 佐々木 基礎より発展した内容。講義形式ではなく参加型。構成的グループ・エンカウンターの手法なども取り入れたいと考えています。
詳細は紙ふうせんだより3月号でお知らせします。
※梅丘の研修は、基本的にはヘルパーミーティングと同時開催です。日頃の困っている事やケアの疑問など話し合いしますので、是非おしゃべりしに来てください。

※研修は全て個別研修計画に基づくものとなっています。
年に一度は健康診断をお願いします。

平成29年度の健康診断結果の提出をお願いいたします。

結果表を提出の際は、領収書を持参して下さい。費用をお支払いたします。受診がお済で無い方は受診をお願いします。

※領収書の提出は、原則その月内でお願いします。

※オプションは個人負担になります。
【お願い】インフルエンザ予防接種をお願いします。

領収書を持参して頂ければ、1000円を助成します。
 

平成30年4月訪問介護改正概略 (2/2ケアマネジメントオンライン配信記事より)

<現行>   ➡  <改定後>

身体介護中心型    20分未満       165単位   ➡  165単位

20分以上30分未満        245単位   ➡        248単位

30分以上1時間未満       388単位   ➡  394単位

1時間以上1時間30分未満      564単位   ➡  575単位

以降30分を増すごとに算定      80単位  ➡  83単位

生活援助加算※          67単位   ➡  66単位

※引き続き生活援助を行った場合の加算(20分から起算して25分ごとに加算、70分以上を限度)

生活援助中心型      20分以上45分未満   183単位   ➡  181単位

45分以上    225単位   ➡  223単位

■自立支援が奨励され、生活援助には“圧力”

訪問介護の基本報酬は「身体介護」はやや増、「生活援助」は微減。国が定める基準回数を超えて生活援助をケアプランに位置付ける場合、ケアマネは市区町村に届出が必要となる。厚労省は「何が生活援助で何が身体介護か」を改めて通知する方針。

■サ責とケアマネの連携強化 利用者の服薬状況や実際のサービスの提供時間とプランとの違いが大きい場合などを、サ責はケアマネに連絡し情報共有する事、報告を受けた ケアマネは必要に応じてプランの見直しをする事が役割として明確化。(4月以降はヘルパー2級のサ責は不可)

~~ヘルパーミーティングのお知らせ~~

【日時】 2018年 3月15日 木曜日 18:30~

梅丘の事務所内にて

★担当利用者さんの状況等・支援計画の変更の必要性の有無 ★今月の議題・伝達事項

会議参加手当(ミーティング)は1回につき1370円です。


紙ふうせんだより 平成30年1月号 (2018/02/02)

“当たり前”な事に最善を尽くす
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。厳しい寒さですからご自愛下さい。風よけにいつでも事務所にお越し下さい。お弁当を食べても良いですよ。
「事務所の人が昼も忙しそうに仕事しているから、居心地が悪いので行きづらい!」
それは配慮が足らず申し訳ありませんでした。休む時はしっかり休んでメリハリをつける。これ仕事の基本でしたね。何でも、小学生に計算問題500問を連続して一気に解く事と、100問ごとに1分の休憩を取る事の両方でテストすると、休憩を取った方が休憩を含めて所要時間が短縮され、しかも正解率がアップしたそうです。「急がば回れ」です。皆さんも何か無くても寄って下さいね。顔を見れば気になる事も思い出しますし、気分転換にどうぞ。
介護の仕事は“誰でもできる仕事”ではない
昨年の年頭は、日本マイクロソフトの社長が「2017年はAI元年」と語っていました。AI(人工知能)の発展は目覚ましく、雑誌やWEBニュースで「AIで無くなる職業のランキング」の特集が組まれていますが、介護や保育は無くならない職業とされています。嬉しくもあり誇らしい反面、複雑な気持ちです。この職種は世間からは“誰でもできる仕事”と誤解され給与は安く抑えられたままであり、どちらも旧来の家父長制的な家族観の中では“嫁”のやるべき仕事とされてきました。近年の日本は、核家族化や女性の社会進出が進み介護・保育の担い手が減少したことから、それらを社会全体で担おうと保育園の整備や介護保険制度を創設してきました。しかし背景には未だに男女不平等や嫁(主婦)差別があるため、その延長線上にある介護・保育の社会的評価は残念ながら低く位置づけられたままなのです。
私が紙ふうせんだよりで介護について多方面から論じてきたのは、介護の仕事を意識的に行いその価値を高めると同時に、その目的は生活や人生の質を高めるという“当たり前”の事だと示したいとの想いからです。AIへの転換が進みそうな仕事は専門的知識が必要(高給なために高コスト)な定型的な業務のようですから、介護の仕事は非定型的なクリエイティブなものだと言えるのですが、当然です。対象とする利用者さんは十人十色であるため介護には初めから“正解”などなく、“最善”を利用者さんや仲間と共に目指し作り上げるものです。もっと言うと、人生や人間そのものが本来非定型的で創造性に富むものなのです。そのようなクリエイティビティを発揮するには、利用者さんやヘルパーさん(そして友人や家族)の関係に創発(そうはつ)的な触発が必要です。その為には一人ひとりが自他の多様性を自覚し、個性をより良く表出させていく努力が必要です。介護の仕事は、人間らしい“当たり前”の事を目指す為に誰にでも始められる仕事ではありますが、最善を尽くし高めていこうとする時は、人間性について思索し自分自身の内面にも目を向ける自覚的努力が必要な為に、“誰でもできる仕事”ではなくなってくるのです。また、過労自殺などの社会問題を見ても“当たり前”の事がもっと重要視され、一人ひとりが尊重される世の中になって欲しいと思います。
創発的な触発を高めていくために必要な事
さてITの巨人と称されるアメリカ企業のグーグルは、生産性の高いチームは何を持っているのか分析し、全体に活かそうという研究「プロジェクト・アリストテレス」を行いました。以下の設問でAとBそれぞれどちらが良い成果を生んでいるでしょうか。まずはチーム内の人間関係や規範(チームカルチャー)に着目です。
Q1. A=社外でも仲良く付き合う友達同士 B=まともに会話をするのは会議室の中だけで
それを出ればアカの他人
Q2. A=強いリーダーのもとに階層的な人間関係を築いている B=フラットな人間関係
Q3. A=仕事中に雑談したり他人の噂話をしたり週末のプランを話すなど、私的なコミュ
ニケーションが交わされている B=オフィス内では仕事に専念し私語は厳禁な雰囲気
社内の何百とあるチームを分析してみましたが、結果は三問ともAとBに差は見られせん。しかし「成功するチームは何をやっても成功し、失敗するチームは何をやっても失敗する」という事が明らかになりました。メンバーの多くが重複する二つのチームでも成功するチームと失敗するチームがあり、成否の違いはメンバーの能力差でもチームの仕組みの問題でも無かったのです。浮かび上がってきたのはチーム内で他者に対する気遣いや配慮や共感が自然と交わされているかどうかでした。成功するチームには「心理的安全性」があったのです。
「本来の自分」を発揮できる当たり前な人間関係を目指して
「心理的安全性」は認知症ケアなどにも活かせそうな“当たり前”なキーワードですね。これは例えば「こんなことを言ったら馬鹿にされないだろうか」とか「叱られないだろうか」というような、不安な気持ちが払拭される関わり合いです。例えば会議の場では(途中で遮られるかどうかは別にして)全員が言いたい事を言える雰囲気が自然に醸成されている事が重要であり、指示やルールという押し付けでできる事では無いというのです。しかしそのために何ができるかは悩ましく、グーグルのあるリーダーはインフォーマルなミーティングで進行の遅い転移性の癌が自身にあると明かしました。すると他のメンバーが続いて自分の気持ちを打ち明け、自然とお互いへの気遣いや配慮などの語り合いになったそうです。
ジャーナリストの小林雅一は「プロジェクト・アリストテレス」の結論に対し、現代ビジネスの記事で次のように締めくくっています。「もちろん公私混同はよくないが、ここで言っているのは、そういう意味ではなく、同じ一人の人間が会社では『本来の自分』を押し殺して、『仕事用の別の人格』を作り出すことの是非である。多くの人にとって、仕事は人生の時間の大半を占める。そこで仮面を被って生きねばならないとすれば、それはあまり幸せな人生とは言えないだろう。社員一人ひとりが会社で本来の自分を曝け出すことができること、そして、それを受け入れるための『心理的安全性』、つまり他者への心遣いや共感、理解力を醸成することが、間接的にではあるが、チームの生産性を高めることにつながる」
「本来の自分」を発揮できるようになる事は、自分自身に対する“自立支援”でもあり、利用者さんの自立を促す事にもなると私は考えます。皆さんが声の一つ一つが紙ふうせんの宝物です。皆さんの気持ちを聴いて紙ふうせんが心の拠所となり、皆さんの意見をもとに最善を尽くしていきたいと思います。梅丘にも祖師谷にも気軽に遊びに来て下さい。

【お願い】インフルエンザ予防接種をお願いします。

領収書を持参して頂ければ、1000円を助成します。

【ごあいさつ】

皆さんお元気ですか?寒さに負けてはいませんか?自転車で腰がスース―するので、私はダイソーの100円腹巻を愛用しています。商売道具は大切にしないといけませんね。介護の仕事を続けるには身体も大切です。同時に、人と関わる訳ですから私は常に新しい気持ち(=心を大切に)でありたいと思っています。もちろん悩む事もあり、悩みから距離を置いて周囲をウロウロとして余計な事に手を出して気持ちは晴れず、結局元の所に戻ってきて悩みと向き合います。「足下を掘れ!そこに泉あり!」という事なんでしょう。自分の立っているところを見つめ直し悩みを掘り下げることによって、新しい“価値”を見出すことができます。介護の仕事を続ける価値、人生の価値等々、これらは与えられるものでもどこかに在るものでもありません。自分がその井戸から水を汲み続ける限り、泉は無限に湧き続けるでしょう。汲むのをやめてしまった時、泉は枯れてしまう。そうやって心の泉を汲むのです。

そんな事を考えながら、来年度の研修の在り方を考えています。構想としては、梅丘での開催を「基礎研修」と位置づけ、祖師谷でも定期的に「発展研修」を持ちたいと考えています。祖師谷はサ責や意欲の高い方などが対象です。具体的な事(年間研修計画等)が決まったら、2月か3月には紙ふうせん紙上にてご案内します。

心と身体に気を付けて下さい。本年もどうぞよろしくお願いします。       佐々木伸孝

 

年に一度は健康診断をお願いします。

平成29年度の健康診断結果の提出をお願いいたします。結果表を提出の際は、領収書を持参して下さい。費用をお支払いたします。

受診がお済で無い方は受診をお願いします。受診先等に迷った場合はご相談下さい。なお、世田谷区では500円で受けられます。

~~個別面談のお知らせ~~

 

年に1回程度呼びかけをしている個別面談を、今回もお声掛けいたします。

定例のヘルパーミーティングとは別途開催です。

特に定例のヘルパーミーティングや研修に参加できていない方、お待ちしています。

「個別面談研修」として有意義なものにしたいと考えておりますので、以下を面談に臨む時の留意点とさせて下さい。

★自分自身に対して自覚的な姿勢をもって、自分は何について話をしたい

(話を聞きたい)か、事前にできるだけテーマ(課題)を明確にする。

とはいえ、上記のように断るとハードルが高すぎる懸念もありますので、まずはお気軽にお申込み下さい。(※サービス提供責任者の面談も行います)

 

【内容】個別面談研修 一応事前予約制(申し込みは電話・FAX可)

【面談対応者】佐々木・斉藤・本郷・小泉(指名制)

【会場】梅丘もしくは祖師谷事務所 他

【日時】希望を受け相談

※同封の「面談申し込み書」でお申込み下さい。

「個別面談申し込み」は今回の期間以外でも随時申し込みできます。

【期間】平成30年3月上旬まで

※登録ヘルパーさんの研修手当は1370円です。

~~ヘルパーミーティングのお知らせ~~

【日時】 2018年 2月15日 木曜日

梅丘の事務所内にて

★担当利用者さんの状況等・支援計画の変更の必要性の有無 ★今月の議題・伝達事項

会議参加手当(ミーティング)は1回につき1370円です。

研修会】 健康管理② (担当・伊藤)

(ヘルパーミーテイングと同時開催。個別研修計画に基づく研修会です)

 


紙ふうせんだより 12月号 (2017/12/20)



皆様いつもありがとうございます。ついに12月です。今年一年間、本当にありがとうございました。どんな一年でしたか。いろいろありましたね。いろいろあると人は今の状況だけではなく、自分の歩んだ道を振り返ります。そこに必死に這いつくばるように歩みを進めてきた自分を見出し、その道のりが過去から現在へ繋がってきた事が解ると、これから先の未来にも道が繋がっていると思えて、いろいろあるけれどその辛さを乗り越えていく事ができます。しかし、歩んだ道が霧の中に消えて見つけられない時があります。アイデンティティ・クライシス(クライシス=危機)という状況です。
アイデンティティ・クライシスとは
アイデンティティという概念は発達心理学のエリクソンが提唱しました。自己同一性とも訳されます。自分とは何者か。何をしたいのか。何をするべきか。「自分探し」の過程にあるとき、それはアイデンティティ確立のための悩みとされます。しかし、アイデンティティの課題が生じるのは、一般に思われているような思春期から青年期の若者のみではありません。
功成り名遂げたような人が、突然変わった事などを始めるなどして周囲を驚かすというような時、その内面では「今のままで本当に良いのだろうか」という疑問がふつふつと湧いてきて、「こうあるべきだ」と思っていた人生を続けられなくなってしまっている事があります。このような中年の危機(ミッドライフ・クライシス)に直面した俳優のキアヌ・リーブスは、その時の心情を「自分がどこにいるのか、どこから来たのか、何をしているのかさえ、わからなくなるほどだった」と述べています。青年期以降にもこのような危機を迎える事が多くなった背景には、社会の変化の激しさがあります。例えば先祖から子孫へと続く営みの中に自分がしっかりと定位されるような昔ながらの農耕社会の場合は、大人になる事の手本は親であり親を継ぐ事がそのまま社会からの承認でもあり、そのような生き方に疑問を抱く余地はほとんど無く、自己を意識する機会も少なかったでしょう。しかし現代に生きる人は、親の生きた社会と子を取り巻く社会状況はまったく異なっていますから、“社会とは何か”“自分とは何か”という命題にほとんど一人で向き合わなければならないのです。「私は○〇になりたい」と明確に目標を持って突き進んでいる時は迷う事はありませんでした。しかし一段落してみると「一体これで良かったんだろうか」という疑問が鎌首をもたげ不安を呼び込みます。自分は“成功しているにも関わらず”どうして不安にさいなまれるのだろう…。このようにアイデンティティ・クライシスは、確立された自己を不変のものとして信じきってしまうような頑な自己認識によっても、引き起こされる事があります。アイデンティティは体細胞が代謝によって入れ替わっていくように、実は常に再構成されているものなのでしょう。周辺環境や心境や体内環境などが大きく変化した時、アイデンティティの再構成が追い付かないと“自分が自分である”という感覚の連続性や統一感も揺らいでしまうのです。
『私は誰になっていくの』アイデンティティ・クライシスの苦悩
46歳で若年性認知症となったクリスティーン・ボーデンが、当事者としての心の内を語り話題となった著作は、『私は誰になっていくの?』というものでした。認知症の方も記憶が失われていく事によって、過去から現在に繋がって自分を形づくるさまざまな関係性がわからなくなり、自分が消えてしまうようなアイデンティティ・クライシスに直面します。
 アイデンティティ・クライシスという概念で、若者から要介護高齢者に至るまでの悩みを説明して見せたのには理由があります。まず第一に、認知症による“苦悩”は 病気による特殊なものでは無いという事への理解です。病気としての認知症は脳の委縮によって引き起こされ、確かにそれは不可逆的に理解や判断や行動を組み立てる力を奪います。しかし、だからといってそこから生じる苦悩も不可逆的に強まっていくものではありません。第二に、認知症の方の苦悩と、若者が世界に向かって自らを問う苦悩の共通性を理解する事で、介護者は自分の体験をもとに想像力を膨らませて、より利用者さんの気持ちに寄り添う事ができるからです。中高年になれば誰しもクライシスを一度や二度体験し、乗り越えていった事でしょう。その経験から良いケアへの考え方を導き出す事が可能なのです。第三に、介護という対人支援の本質は“健康な者が不健康な者を支援する”“強いものが弱いものを支援する”というような一方通行では決して無いのです。支援する側も同じ人間であり、支援を通して利用者さんから学び励まされ、自身のクライシスを越えてく力を頂く事ができるのです。
クライシスを越えて『私は私になっていく』
 その後のクリスティーンさんは再婚しブライデンと改姓、『私は私になっていく』というタイトルの本を執筆し、“今”という時間にしか生きられなくなった事によって磨かれた自己認識を次のように記しています。「私の魂としての自己は、過去も未来もない『今』という時に存在している。仏教の『刹那』という言葉は、このように時間の枠から離れた存在感覚を捉えたものだ。万物が『今』という場所に存在することを理解すれば、時間の外に在られる神がなんであるかをより深く知ることができる」「私たちにわかったことは、『自分が何を言うか、何をするかが私なのではなく、私はただ私である』ということだ。自分が誰かは魂が決めることだ。認知と感情は人生で変化するが、私たちの本質である魂は神の手の内にある。」
「神」という言葉に馴染みがなければ、それを「永遠」と置き換えても良いでしょう。クリスティーンさんは有限で個人の所有物と思われていた“命”の本質に“永遠なるもの”“不滅なるもの”を見たのです。この時「自己」という限定された認識は、自他を隔てる壁を無限の側に越えていきます。この『私は私になっていく』という認識は前号の『外側の世界が不自由であるほど、心は自由になっていく』と同じ方向を見ています。自分を見失った時“自分”にこだわる小ささに気が付いたならば、より大きな自分を発見できるのです。
 介護の仕事は命と向き合う仕事です。私たちが介護という“場”を利用者さんと共有する時“あなたは私であり、私はあなたである”というような、深い共感を味わう事があります。これも限定された自己を越えていく実感の一例でしょう。来月から新年です。今までの自己を越えて、より積極的に新しい「私」になっていけるように念願しています。本年はどうもありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
≪介護の疑問に答えます≫
【認知症ってどんな病気?】
疾病の基礎知識としての「認知症」について
質問を受けたらたらどのように答えますか?
認知症とは、脳の認知機能(思考や判断や記憶)に問題が生じている“症状”を指します。そのため原因に関わらず“認知症” と一括りにしてしまうので誤解を生んでいます。また、加齢も含め様々な病態が複合するので本当の確定診断は難しいのが現状です。
〇病気としての“認知症”ではない認知症状
入院や環境の変化(子供との同居や引っ越しや配偶者の死)は、心理的に大変な負担になります。このような時、ウツ状態(老人性うつ)になってしまい言動が認知症とそっくりになる事があります。周囲が焦らずに本人の気持ちに寄り添ったり、本人が生活の目標を見つける等すると改善しますが、医者が安易に認知症の薬(塩酸ドネペジル/商品名アリセプト)を出してかえって症状が悪化するケースもあります。
〇病気とされる“認知症”
<アルツハイマー型認知症>一番多く全体の70%、アリセプトの早期服薬で進行を遅らせる事ができると言われています。病気とされる認知症を疑う時は、大きな病院で脳血流検査やMRIなどの画像検査を受けた方が良いでしょう。
<レビー小体型認知症>床のシミが“虫”に見える等、幻視が特徴的。アルツハイマーやパ
ーキンソン病との誤診も多く、アリセプト服用で悪化する事もある。
どちらも加齢により脳に老廃物が蓄積した為(潜伏期間は長い)と考えられており、進行すると画像検査で特徴的な脳委縮が見られます。しかし委縮があっても発症しない人もあり不明な点も多い。病的な認知症は「夕食を食べた事自体を忘れる」というように記憶全体が抜け落ちます。他には少ない症例ですが前頭側頭型認知症もあります。
〇改善する可能性の高い認知症状
<正常圧水頭症>脳脊髄液の循環が悪くなり脳を圧迫するために『認知症状・歩行障害・尿失禁』が現れます。認知症が進んだとばかり考えて見過ごされる事も多いのですが、脳脊髄液を減らす処置をすると脳への圧迫が無くなり、症状が軽快します。
<加齢による認知症状(物忘れ)>加齢による物忘れは普通の事ですが、忘れてしまった事を必要以上に悔んだりすると、精神的な落ち込みから症状が悪化(老人性うつ)する事があります。しかし基本的には、適応力という生物本来の力がありますので、本人のペースで慣れていく事や、本人なりの工夫によって生活上の問題を解消させる事が可能です。「夕食は食べたけど、何だっけ」というように忘れるのはエピソードの一部です。  
〇他の病気などの合併症としての認知症
<脳血管性認知症>高血圧や高脂血症や糖尿病の影響は全身に長期間に及ぶため、脳の血管が傷ついたり詰まった所(微小脳梗塞)が増えた事による血流障害から起こります。
<その他>頭部打撲後の硬膜下血腫(取り除けば治る)や、多量長期間の飲酒やビタミンB1欠乏などによる脳の変性(アルコール性認知症・ウェルニッケ脳症)でも発症します。
【介護保険制度改正について】
来年は医療・介護保険の同時改正とあって、大幅な変更が予想されています。読売新聞の12/1の記事では「介護報酬、プラス改定で調整…上げ幅は微増」と、報酬増に微妙に期待の持てる見出しですが、記事を良く読み込むと実質的には取得の難しい「加算」を設ける事などで(紙ふうせんでは一度も使った事のない「生活機能向上連携加算」などが今もある)“微増”の印象付けをしているようです。毎日新聞では12/6に「介護報酬改定 自立支援、手厚く加算」との記事があり、介護度を改善するなどした“自立支援”は評価するものの、生活援助の報酬を減らしたり、「月に100回以上の利用は過度」として生活援助の過剰利用のプランには行政がメスを入れ利用抑制するような方向性が示されていました。
この“自立支援”の評価対象は、主に通所介護や特養のようです。なるほど、前回の改定で大幅マイナスされた分野ですね。訪問介護はというと、プラス改定はあまり期待できないようです。“自立支援”は重要視される方向性ですが、“共に行う”“自立支援的家事”は今までも身体介護で算定できましたが、その基準や内容を明確化する方向性のようです。辛くなるという事でしょう。また、生活援助のマイナス方向の理由は“緩和された基準(ヘルパー2級や初任者研修以下の資格創設)での介護職”を導入する事によって、基準が緩和されたのでマイナスで介護福祉士も同一報酬(同一労働同一賃金の理由から?)とするような案が検討されているようです。どうやら生活援助・身体介護合わせたトータルでは、実質的なマイナス改定となりそうな雰囲気です。
ケアマネジメントオンラインの12/12の記事によると、社会保障審議会での議論の要点がまとめられていました。訪問介護に直接的に関わるところを引用します。
■生活援助、一定以上の回数で市区町村に届け出
国が定める基準回数を超えて生活援助中心型の訪問介護をケアプランに位置付ける場合、ケアマネは、市区町村にその内容を届け出ることが義務付けられる。届け出を受けた市区町村は地域ケア会議を開き、ケアプランの内容を検証。その結果によっては、サービス内容の変更を促す。
基準回数は、「全国平均利用回数+2標準偏差(2SD)」の考え方で示される。具体的には、18年4月までに公表される。


紙ふうせんだより 11月分 (2017/11/27)

皆様いつもありがとうございます。風邪などひかれぬようにご自愛ください。廻りゆく季節は暦の上では立冬を迎え、再び冬の足音がしています。良い冬を迎えるためにも、秋に何かを実らせていけたら素敵ですね。秋は実りの季節、人生の話です。

実りある秋にするために

「酒とつまみ貰って花見の場所取りした。後で金くれんだよ。」上野で“フーテン”をしていたというこの方、某高級住宅街に新しく出来た食事付きの高齢者住宅に入居して、借りてきた猫のようだったので児童文学の『王子と乞食』を思い出してしまいました。懐具合の良くなったこの方は買い食いを重ねるようになり、お金を使い切ってしまうと「金が無いから行かない!」とむくれて、ヘルパーさんとの外出(歩行練習)を拒んでは困らせる事も出てきました。私は、「公園に連れてって紅葉を見るなど、新しい外出の楽しみが得られるように試みたら?」とヘルパーさんに提案。この方は“公園で外出を楽しむ”なんていう習性はきっと無かったでしょうから、 上手くいくかどうかはわかりません。でも瓢箪から駒が出ないとも限りません。もし、“介護”が今までの人生の壊れかかった延長線上にあるものではなくて、新たな人や価値観との出会いを通して180°ならぬ360°くらいの人生の転換を成し遂げるような、人生の円満にむけての実りある試みだとしたら、今まで以上に人生は輝くし、“介護”は楽しく素敵なものとなるでしょう。介護の目的をもう一度確認したいと思います。

諦めた想いともう一度向き合うために

介護は、身体機能等が不自由になってゆく状況の中でも尊厳を維持し、成熟した人生の終盤を迎えられるようにする事が目的です。誤解を恐れずに断言すれば、介護はケアプランの目標を達成する事が目的ではありません。あくまで目的は(ケアプランを含めて)その人の「人生」にあるべきです。しかし「人生」などといった大きなものは、A4 3枚の紙に描き切れるわけはありません。ですから細かくニーズをキャッチする必要がありますが、それも実際には大変難しいのです。どうしてかというと、身体の不自由が顕著になってきた方は、介護認定を受けるずっと前から生活について少しずつ色々な事への諦めを重ね、自分の心を縛っているのではないでしょうか。そのような方に、正面から「こうなったら良いな、という生活はありますか?」と尋ねても、返答に窮するばかりです。

想像してみて下さい。経済的家庭的な事情から進学や自分の夢を諦めた人に夢を語らせようとする事が、いかに古傷に触るようなものであるか、という事を。突っ込んで聞いてみても「妹や弟に苦労させたくない」という様なものばかりでしょう。諦めた想いともう一度向き合うためには、夢を語る事が痛みではなく「もしかしたらできるかもしれない」という“希望”に変わらなければなりません。そのためには聞く側の態度が本気であると同時に、「もしかしたら」と思わせる小さな“実績”を積み重ねていく必要があります。

諦めを“できたらいいな”“できるかもしれない”に変えていく

買い物代行を頼んではみたものの、買ってきたものに納得がいかなかったり、「何を買ってきて貰ったらいいかわからない」とこぼされる方がいました

「やっぱり食べ物は自分で選んで買いたいですよね? 一緒に買い物に行くようにしませんか?」「でも私、こんな体だから歩けない…」「大丈夫ですよ、車椅子を私が押して行きますから、スーパーまで行きましょう。スーパーの中はカートを使って歩きましょう。運動になるし自分で選べるし、一度だけでいいからお試しで車椅子を借りてやってみませんか?」「転ばないかな…」「大丈夫です!支えますから!」こんな調子で久しぶりにスーパーに行くと、じっくりと選んで食べきれないくらい食品を購入したのでした。

一度“できる”と解ると欲が出てくるもので、翌週も大量に購入。しかしその矢先、室内で転倒してしまいました。「『転ぶ度に体は弱くなるよ』って医者に言われたのよ…。」もう絶望的な面持ちです。いつも嘆いてばかりいるこの方の、『縛り』が解ったような気がします。『どうせ一方的に悪くなるばかりだ』という諦めの中で、“どのような生活を送りたいか”という絵が描けずにいるのです。このような時、「もう危ないから家事はヘルパーさんに任せて…」という考えも一理ありますが、それが諦めを加速させてしまわないか、見極めが肝心です。このような時こそ、諦めようとしている気持ちを“できたらいいな”に変えていけるかが問われます。タイミングを逃してしまったら諦めが普通となり、古傷となってしまいます。「失ったものを数えるのではなく、持っているものを数えよう」とはよく言います。ストレングス(強味)に注目するというやつです。この場面でのストレングスは転んだ事です。

「“転んでもただでは起きない”って言葉があるでしょ。中年になっても若い頃と同じように運動もせず食事にも無頓着って人、普通でしょ。でもそれで身体を悪くして、“このままじゃいけない”って食事に気を付けて運動したら、以前より健康になるんです。これを機に、一緒に買い物に行って今まで以上に歩きましょう。そしたら必ず前より歩けるようになりますよ。“転んでもただでは起きない”って言葉が有るんだから本当ですよ!」するとこの方の口から意外な言葉が出てきました。「私、自分で味噌汁作りたいって思ったんだけど、自分で運べないでしょ?」諦めた想いがもう一度出てきたのです。室内で使用している歩行器に、トレーを付けるなどの工夫をこの方と約束しました。“できるかもしれない”という心の中の小さな“革命”の積み重ねが、老いてこそ輝く“心の自由”となるのではないでしょうか。

心の中の小さな変革から“命の意味”を実感したい

全てが理想的に運んだとしても、いずれは死を迎えます。だからといって、今月の目標や今年の目標が全て無意味とは言えないでしょう。残された時間を諦めながら数えていたとしても、人は“生きる目的”を探しているものです。ある聴覚障がい者のブログには「外側の世界が不自由であるほど、心は自由になっていく」とありました。「外側に制限がどんなにあったって、心は自由。それが本当の自由、なのかもしれないね。」と、締めくくっています。これは仮定の話ですが、いずれ誰もがもうどうしようも無くなって、命を繋ぐことが目的となる日が来るかもしれません。でもそのような時が「本当の自由」という“命の意味”を実感できるような機会となって、大団円となり得るのかもしれません。

http://morinomajo.blog.jp/archives/55654237.html  (一部省略して引用しました)

このブログ主は、耳が聞こえない事で周囲の会話に加われない自分に引け目を感じて、取り残された感じの辛さを抱いていたようです。しかし、そんな“縛り”から心が自由になる瞬間がやってきます。

このブログ主のような疎外感は、周囲と会話の噛み合わない辛さを持つ認知症のある方の持つ気持ちと同じでしょう。共感的理解の参考になると思い引用しました。“外側に制限がどんなにあったって、心は自由”だからこそ、「病気や障害は“不幸”ではない」と断言できるのではないでしょうか。
外側の世界が不自由であるほど、心は自由になっていく

http://morinomajo.blog.jp/archives/55654237.html

私は聞こえないから、「みんなと一緒にできること」がすごく大事で、 「そうなれるようにがんばらなくちゃ、でもできなくてつらい」って思っていたんだな・・・

がんばればなんとかなる、でもがんばってもがんばってもどうにもならない、

よくなっていかない、ってこともつらかったんだ。

こんなにがんばっているのに、よくならない、だから、こんな自分はだめだし、

周りにも「こんなにがんばってるのに、なんでわかってくれないの!」って思ってたんだなぁ・・・

でもやっと、みんなと同じようにできなくても、できないところがあっても、それでよくて、 みんなと一緒じゃなくていいって思えるようになってきたんだ。 そんなことが思えるようになってきたところに、ある食事会に参加して、 話はあまりわからなかったけれど、いつものようにつらくなることはなくて、 「ま、いいか」と思えた。

そのときに話されている話がほとんどわからなくても、別にどうってことないんだなって思った。 (もちろん、時々書いてもらったり、私にわかりやすく話してもらう配慮もしてもらえたけれど、  それでもほとんどわからないことが多かった) そして、話のわからない私だけれど、そこにいたみんなは、私のこと好きなんだな~、って 勝手に思ったら(そんな感じが伝わって)、楽しくなってきた。
きっと、みんなと同じように話を楽しめない私なんて、好きになってもらえない、って いうことも思っていたみたい。 だから、このとき、「なんだ、私が聞こえる聞こえないにかかわらず、みんなは私のこと好きなんだ」 って勝手に思ったら、楽しくなったんだ。 そして帰りの電車で、「なんか、楽しかったな」なんて思えて、 話があんまりわからなかったのに、「楽しかった」なんて思ったのは、初めてかも、 って自分でもびっくりだった。 そして今日、そのことを思い出したりしていたら、 ふいに、 私はこの体に生まれてきてよかった! って気持ちが湧き上がってきて、号泣した。 自分で自分のことを、受け入れられた瞬間だった。 それで思ったんだよ。 障がいとか、マイノリティとか、物理的に、社会的に、外側に制限があると、 どうしても、行動にも制限がかけられてしまう。 例えば、聞こえないと、ここに書いたように、みんなと話が楽しめない、とか 歩けない人だと、一人で遠くへ行けない、とか・・・ でも外側に制限があるからこそ、その制限を外そうともがく、苦しむ、なんとかしようとする・・・ それを外側のせいにしないで、社会のせいにしないで、自分の内側をとことん見つめる、 傷はどこから来ているのか、自分の闇を見る、そしてそれでもいいって、どんな自分でもいい、 ってOKを出してあげる、自分を愛してあげる・・・ それができたら、外側にどんな制限があっても、心は自由になっていき、 心が自由になったら、逆に、外側に制限はなくなる。 だから制限は、自分で作り出している、ってことなんだ。 「周りに理解してもらえない」っていうなら、「自分で自分を理解しな」ってことなんだよね。

外側に制限がどんなにあったって、心は自由。 それが本当の自由、なのかもしれないね。
築地鮮魚・磯焼 漁火 経堂店
 

 

平成29年12月14日 (木)19:00

会費3500円~4000円程度

★ヘルパーさんには別途ミーティング参加手当が付きます!
経堂駅北口 ロータリー前

ケンタッキーフライドチキン隣

経堂2-2-4 美登利ビル2F 03-3426-1881

 
お気軽にご参加下さい。予約の都合上、参加連絡は早めにお願いします。

 
~~ヘルパーミーティングのお知らせ~~

【日時】 平成29年 12月14日 木曜日

忘年会会場にて行います。ケアマネさんも参加します。

懇談・交流会となります。(個別研修計画に基づく研修会も兼ねています)

会議参加手当(ミーティング)は1回につき1370円です。
<年末年始のシフト調整>

★担当の利用者さんに、年末年始のサービス利用の有る無しの意向を聞いて下さい。

★自分自身のお休み希望と併せて、利用者さんと相談して事務所まで報告下さい。

★年末年始のお休み希望の申請は極力早めに提出して下さい。(申請時は以下の2点に留意)

①ヘルパーさんのお休み時のサービスは、キャンセルか振替か?の利用者さんの意向

②振替サービスの変更日時を利用者さんとの確認

★12/30~1/3の時給は、25%割り増しとなります(移動支援を除く)。

 

<年末年始のサービス実施記録集計業務>

★業務分散のために、12月の半ば頃に2~3度サービス実施記録の提出をお願いします。

★年末の最終業務日に、必ず自分の事務所まで「実施記録」をご持参下さい。

★もし、持参できない場合はその日中に郵送をお願いします。その際、可能であれば出勤簿はあらかじめ事務所にFAXして下さい。FAXの出勤簿で集計作業を行います。

★事務所休業期間は、12/30~1/3です。


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